就活お役立ち講座⑭「情報収集能力を上げるために」

就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。

就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。

「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。

情報収集が大切な理由

多角的に物事をとらえ、仕事で成果を上げるには、情報収集の力が不可欠です。

スキルをあげるにも、どうすればスキルが磨けるかという情報を集める必要があります。

では、どうして情報を集めることが大事なのでしょうか。

情報収集をしていないと、自分の経験でしか物事を考えられず、短絡的な思考に陥りやすくなります。

すると、誤った判断をしてしまいがちになっています。

それに対して、「他の人はどんなことを考えているのか?」「世間ではどのようなやり方があるか」などと情報収集することによって、さまざまな価値観や方法を知ることができます。

また、得意先や上司・先輩とのやり取りでも、少しでも疑問を持つことがあるのであれば、質問をしてみましょう。

自分からコミュニケーションを取ることで有益な情報が得られます。

つまり、情報収集能力のない人は、周囲から「コミュニケーション能力が低い」と思われてしまう可能性もあるということです。

なお、情報をえることで知識を増やすことはできますが、そのままでは仕事はできません。

集めた情報に関連性を見出し、新しい考え方を身に着けることで、それまで思い浮かばなかったアイディアが思い浮かびます。

アイディアを考えるのが苦手な人は、まず情報収集のやり方を見直してみるのがよいでしょう。

「なんのために、どんな情報が必要か」を考えよう

情報収集能力を身に着けるためには、どのような情報をどのように集めるかというセンスが必要となってきます。

新商品を企画する場面を想像してみましょう。

センスのある人は、まず新商品に何が求められているのかを考え、「類似する商品にはどのようなものがあるか」「それはどのくらいニーズがあるのか」を調べます。

そして、調べた結果、新商品として考えられる方向性を導き出します。

このように、情報収集のセンスを磨くためには、「なんのために、どんな情報が必要か」を考えることが大切です。

加えて、目の前の情報が、必要であるか、そうでないかを見極めることも必要になってきます。

そして、それらを整理して有益なものだけを残していくことができるようになっていきます。

メモを取ることの重要性

情報収集のセンスはトレーニングをすることで身に着けることができます。

その方法のひとつが「メモ」を取ることです。

情報収集が苦手な人は、何かを見たり、聞いたりしても何も感じていなかったり、忘れてしまいます。

そのようなとき、メモを取れば、後で見返すことで思い出すことができるのです。

メモを習慣化するには、何かテーマを決めることが重要です。

たとえば、「目にとまった広告」でもいいです。

そうすると、広告を意識的に探すようになり、これまで気づかなかったものにも目が向くようになります。

メモが集まったら、「なぜ、その広告にメモがとまったのか」「メモした広告の共通点は何か」を分析します。

こうすることで、「目にとまる広告」はどのようなものかという情報を得ることができるようになるのです。