不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その63 「今を実感する」とはどういうことか~
今すぐにできる、「幸せ」実感のテクニック
- 好きな人と一緒にいる。嬉しいはず、楽しいはずなのに、なんだかそんな気分じゃない。
- 美味しいものを食べている。幸せなはずなのに。
- 自分が選んだことをやっている。これでいいはずなのに、幸せだと感じない。
これらは、落ち込んでいるからでしょうか?
それだけではないはずです。
「以前は失敗したから」という過去、「誰かのために」「世間体」という未来に意識が向いてしまっていることも原因です。
自分で選択したのに、楽しめない?
好きな人と一緒にいる、美味しい食事、趣味。
幸せ、嬉しさを感じるはずなのに、そうなれない。
そんなときは、後悔した過去、不確定な未来が、あなたの頭を占めています。
- この人と本当に結婚すべきなのか?
- 過去の恋愛のように失敗しないだろうか?
- 相手のためにと選んだけど、もし満足してもらえなかったらどうしよう?
- 誰かに馬鹿にされたり、引き留められたりしないだろうか? という恐怖。
- 好きなことだけど、周囲から否定されるのではないか、という恐怖。
「幸せ」なのは「今」なのに、過去や未来を意識していては、そんな現在の幸せは感じることができません。
そのままでは、幸せを感じられず、どんどんネガティブだけが増えていきます。
実感がないものほど、とらわれやすい
「今」を感じるということは、実は難しいもの。
実感のない「過去」「未来」のほうへ意識は向きやすいものです。
誰といても、何をしていても、「幸せ」と感じるべき状況で、過去・未来のネガティブへ意識を向ければ途端に「幸せ」はなくなっていきます。
逆に、「辛さ」が目の前にある状況で、幸せ・希望の記憶を思い出せば意識は好転するものでもあります。
「今」を実感することより、「過去」「未来」を考える・意識することのほうが簡単なのです。
おなじように、「何をするにも億劫」と感じるのは、それは過去の失敗や未来への不安にとらわれているからです。
それでも、実感すべきもの
それでも、目の前にあって、実感すべきものは、やはり「今」です。
辛さ・苦しさ・悲しさといったネガティブな感情は、過去にあなたが、そのときに「今」として、直面し、実感したものです。
そのネガティブな感情の記憶方法、実感方法と同じことを、幸せになるためにも行います。
「今」を実感することです。
嬉しさ・幸せ・楽しさも、直面した「今」、実感することで、心や体は心地よさを記憶します。
「今」どうであるかということに意識を向けましょう。
それが、幸せを手に入れる一番の近道で、しかも目の前に常にあるものなのです。
リアルな心理体験は、「今だ」実感するから得られる
今、目の前にあって、そして幸福感に一番近いもの。
それが「今を実感する」ということ。
どんな感情も、苦しさも心地よさも、リアルに感じられるのは「今」だけです。
過去の記憶や、未来への予想よりも、「今」を実感することで、心は学んでいきます。
ネガティブなことはもちろんですが、ポジティブなことも心は記憶していきます。
嬉しさ・喜び、満足感、達成感、そんなポジティブな感情が得られる場面では、過去や未来に飛びがちな意識を、「今」に引き戻して実感しましょう。
これが今すぐ充実感を得ための、今すぐ幸せになる方法なのです。