不安から自分を解放してあげる処方箋 ~その64 小さなステップを重ねるのは大変なこと~
少しずつ叶えていくメリット
自分の気持ち、本心に気づきましょう。
今、何をしたいのでしょうか。
食事? 休憩? 趣味?
「今」できること、「今」したいことを、誰かの視線を感じずに叶えることが、自分の心を満たすための一歩目です。
不安、不満を感じているのなら、「今」したいことを叶えてあげましょう。
「お金持ちになりたい」「対人関係を円滑にしたい」といったものは突然は叶いません。
少しずつ自分を叶えていくのが、それらの「いずれしたいこと」への近道です。
不満は「自分を愛せていない」証拠
自分を大切にしている人は、自分の「今」の「したい・したくない」を優先します。
他人の否定や、世間体などは気にしません。
それが、自分を大事にしている、自分を愛せている、ということです。
自分を愛するためには「したい・したくない」という行動基準が必要。
あとから後悔したくない人は、自分の「したい・したくない」で選択をしましょう。
仮にその先で失敗したとしても後悔はせず、「やっておいてよかった・やめておいてよかった」と思えるでしょう。
一方で自分を愛せていない人は、他者からの否定、世間体などを気にしてしまい、自分の「今」の「したい・したくない」を抑え込もうとします。
さらに後悔も多く残ります。
これが不満、怒り、妬み、不安・心配になっていきます。
自分の本心、気持ちを大事にするとき、人の心は「自分を大切にした」というプラスの意識がはたらきます。
これが将来の幸せを引き寄せるために必要なものです。
自分の本当の「好き」がわからない人は
「空腹だから、ステーキが食べたい。でも、食材がない」
こんな場合は、どうするのが「自分の望みを叶える」ことになるのでしょうか。
いま、できるのはなんでしょう。
買い出しに行くこと、ステーキの次に食べたいものを用意する・・・
いま突然目の前に食事が用意される、というのはできないことです。
0か100か、白か黒か、完璧思考になるのは一度やめましょう。
「今、空腹を感じたということ」
「なにか食事をしたいこと」
「食べたいものを選び、美味しいと感じること」
こんなステップが、自分の「好き」を見つけることに必要かもしれません。
小さな望みを見つけ、小さなことから叶えてあげて、小さな喜びを感じる。
他人を意識し、社会の常識に縛られている人は、このステップを繰り返していくことが大事です。
「対人関係」の克服方法
対人能力をあげたい!
これも突然に叶うものではありません。
その望みを抱き、対人関係について学びながら、実践し続ける、ということ無しには実現できません。
もちろん相手も人間ですから、理論・実践を繰り返しても失敗することもあるでしょう。
そこで諦めてしまうより、いい方法があります。
そのままコミュニティに参加し続けることです。
どんなコミュニティでも、参加している時間が長ければ長いほど、その人の発言は重視されやすくなります。
他の参加者との関係も一番深いはずですから、長期間参加しているほど、コミュニティで大きな役割を果たせるようになります。
そこに至るまでは失敗したり、疎まれたり、苦しいこともたくさんあるかもしれませんが、諦めずに参加し続けるというのが、一番の近道です。
「対人能力をあげたい」という望みを持ち続け、時間をかけ学び、諦めないということは、辛いことかもしれません。
しかし「対人能力をあげたい」のがあなたの本心ならば、そういった選択もあるのだということです。