ワンランク上の感情ケア ~その3 沸いた怒りはどうする!?~

怒りが沸くのは止められない! じゃあどうする!?


怒りが必要、というのはこれまでお伝えしてきたとおり。

詳しく見てみたいという方は、前回の記事をチェックしてみてくださいね。

怒りというのは人間が安全に生きるために必要な感情です。

だから、怒りを感じること自体は全く間違いではなく、また止めることができるものでもありません。

しかし、怒りを感じる、ということと、怒りのエネルギーを発散する・怒りを伝える、というのは全くの別物。

問題になるのは怒りの伝え方です。

身を守ろうと興奮状態になるため、怒りを感じるとほとんどの人が冷静さを失います。

沸いてきた怒りを衝動的にぶつける人が、短気だとか子供っぽいとか思われてしまうのです。

まずは、そのままエネルギーを発散するのではなく、落ち着いて、怒りを受け入れてもらえる状態を作りましょう。

今回はそんな「怒りを受け入れてもらえる状態」になるための落ち着き方を紹介します。

そのまま発散を回避。落ち着く方法

怒鳴ってしまいたい気持ちを一度抑え、どれかを試してみてください。

深呼吸

これは腹式呼吸で行うのが最も良いでしょう。

深く、ゆっくりした呼吸は、副交感神経を活性化させ、気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。

4秒以上かけて大きく息を吸い込み、10秒ほどかけてゆっくり息を吐き出す。

これを何度か繰り返すと、自然と怒りが和らいでいきます。

体に力を入れる

前進に力を入れ、体をぎゅっと縮めます。

5秒ほど力んだ状態をキープしたら、一気に脱力しましょう。

エネルギーの発散が行えます。

運動にも同様の効果があります。

怒りを感じたら全力疾走をしてもよいでしょう。

人前でもできる! マインドフルネス応用

頭の中で数を数える、リラックスできる記憶を思い出す、といったことを試してみましょう。

怒りにとらわれている自分から一度離れるために、簡単な瞑想の状態に入ります。

また手や足を動かしながら行った方が怒りを治めやすいので、指を使って数える、手を開いたり閉じたりを繰り返す、といったことも有効です。

たまったエネルギーが、徐々に和らいでいきます。

自分を諭す言葉

短気は損気、今はいったん落ち着いたほうが、後々後悔しない。

このままイライラし続けていたら、仕事でもくだらないミスを出してしまうよ。

怒りを抑えようという気持ちを高めてくれるような言葉を探しておくとよいでしょう。

どんな言葉が自分に最も効果的かは、試してみないとわかりません。

いくつか探しておいて、イライラしたとき自分にいいきかせてみましょう。

どの方法を選んでも、目的は「怒りを一度落ち着かせる」ということ。

衝動的にエネルギーを放出すると、対人関係も悪化します。

自分に合った落ち着く方法、状況・環境にあった方法を選べるよう、どれも試しておきましょう。

 

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