就活お役立ち講座㉑「考えて仕事をする」

就労移行支援事業所リスタートでは、毎週月曜日就活対策講座を行っています。

就活対策講座では、ビジネスマナーや面接の練習など、就職活動をする上で必要なスキルを学んでいます。

「就活お役立ち講座」では、今まで講座で行ったものの復習や、今後必要となってくるであろうスキルについて紹介していきます。

考えて仕事をする必要性

職場で仕事をする上で大事なことは、どれだけ相手の立場でものごとを考えられるかです。

仕事は一人でしているわけではなく、同僚や上司、取引先などと連携をとって仕事を進めるからです。

このことは、どんな仕事にも共通して言えることです。

例えば、会議の準備を頼まれたときは資料なども用意します。

資料を作って、人数分コピーをして用意しておく。これは最低限の仕事となります。

そして、さらに考えなければいけないのは、「資料は読みやすいか」「会議室の机はきれいになっているか」「備品はちゃんと使えるか」などです。

会議が最低限行えるレベルではなく、より円滑に行えるように自分なりにイメージをすることが求められます。

こういった相手の立場に立っての仕事が行えないと、言われたことをやるだけの人というイメージがついていきます。

勝手に自己判断で進めていくのはNGですが、言われたことしかこなさなないと自分なりのやり方やスキルも身に付きづらくなります。

なぜなら、自分の頭を使って考えていないからです。

その結果、同じミスも増えてしまったり、問題意識が低いとも思われがちです。

周りの人から頼りになるなと思われる人材になるために、その仕事がどのようになればより円滑に進められるかを考えることは重要です。

考えて仕事をするためには

では、頭を使って考えて仕事ができるようになるためには、どのようなことを意識すればよいでしょうか?

下記3点、考えるためのトレーニングをご紹介します。

①知ったかぶり、考えているフリをしない

「なぜ?」という疑問に対して、答えが見つかっていないのなら、それは考えたことになりません。

まず、自分が理解していない、考えられていないということを自覚することが大切です。

よくあるのが、「考えているフリ」をしてしまいがちな人です。

見栄をはって、自分は考えているというフリをしてしまうと、自分の思考が停止してしまうので、まず考えられていないことを認めましょう。

こうした人は、問題が起きたときに、「なぜこの問題が起きたのか」「なぜ防げなかったのか」など思い浮かべるようにしてください。

その答えが見いだせれば、解決策が出てきますし、考えているということになります。

②「あの人なら」と考える

問題が起きたときに、「どうすればいいのだろう?」と漠然と考えていても答えが見つからないことが多いです。

よって、考えられていない状況が発生してしまいます。

そんなときは、第三者になったつもりで考えてみましょう。

例えば、なかなか企画が通らないという問題があったとき、自分で原因を掘り下げるという思考法もあります。

しかし、行き詰ったなら、他の人ならどんなやり方で改善するだろうかと考えると視界が広がります。

特に、尊敬すべき先輩や身近でうまくやっている人を想像するとやりやすいでしょう。

周りの人からヒントを得て気づき、自分の行動に生かしていけると考えが深まります。

③よりよい方法を探す

仕事の内容にかかわらず、周囲から信頼を受ける人になるためには、「もっとよくするにはどうすればいいか?」を考えることが大切です。

資料作成を頼まれたときも、単純にデータ入力をするだけでなく、「ここに図が挿入された方がわかりやすい」「文字の大きさをより大きくすると見やすい」など工夫できれば、周囲から自分で考える人だと思われて仕事がしやすくなります。

ただ、勝手に自分の判断だけで仕事を進めると、仕事を依頼した人の本意とは違ったものになってしまう危険性もあるので、やる前に提案をしてからにしましょう。

「~~の件ですが、○○の仕方を追加した方がわかりやすいと思うのですが、どうでしょうか?」などと言えるようになると会社員としてのレベルアップとなります。

言われたことだけをこなすだけだと、こうした質問も浮かばないのでどんどんと活躍の場が減ってしまうので、主体的にこういったことにチャレンジしていきましょう!