紹介!コミュニケーションのテクニック ⑯ ~ほめられた時は謙遜しすぎない~

紹介!コミュニケーションのテクニック

就労移行支援事業所 リスタート では、毎週月曜日にワークショップを、火曜日にはコミュニケーションプログラムをやっています。

これらは、社会で生きていく上で避けて通れない「対人関係」を円滑にするため、「コミュニケーションに慣れる」ことを目的としたプログラムです。

ここでは、良好な人間関係を築いていくために気を付けたいコミュニケーションのテクニックを紹介していきます。

ほめられた時は

日本には、「謙遜」と呼ばれる文化があります。

謙遜という言葉について辞書で調べると、「へりくだること。控えめな態度で振る舞うこと」と出てきます。

ほめられた場面であれば、「いえいえ、私なんて」とか「大したことないですよ」というように”自分を低く見積もる”ことによって、控えめに見せることが美徳とされています。

しかし、相手のほめ言葉に対して謙遜するのは、必ずしも良いことであるとは限りません。

せっかく良いと思ったので伝えたのにそれを本人が否定してしまったら、拒絶されたように感じられてしまい、失礼になってしまいます。

また、あまりに恐縮が過ぎれば、「言ってはいけなかったかな・・・」と返って相手に気を使わせてしまうこともあります。

適度な謙遜は悪くありませんが、ほめられたときには素直に受け取ることも重要です。

気持ちよくほめられることは、ほめてくれた相手への礼節でもあるのです。

また、相手のほめ言葉をいつも否定していると、自分自身に対する自信をいつまで経っても持てません。

ほめられたのを素直に受け取ることが自分を認め、自信を持つことに繋がっていくのです。

ほめられた時の返し方

良くない例

・「いえいえそんな・・・とんでもないことです」
謙遜してはいけないというわけではありませんが、相手のほめ言葉を完全に否定はしないようにしましょう。

・「あなたの活躍に比べれば、私なんて足元にも及ばないですよ・・・」
自分を低く見積もるどころか、”卑屈”に感じる言い方は印象が良くありません。
相手も、どのように返せば良いか困ってしまうでしょう。

・「これぐらい、私にとっては通過点に過ぎませんので」
この回答は逆に、”傲慢”な言い方になってしまいます。
ほめ言葉を受け取るとは言っても、このような態度では良い目では見られませんね。

良い例
・「ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです!」
・「○○さんにそう言ったいただけて、感激しています・・・!」
・「ちょっと照れ臭いですが、ありがとうございます」

ほめ言葉を受け取りつつ、言ってくれた相手を立てるような言い方ができると、ほめた方もほめられた方も良い気分になれますね。

また、「これもみなさまのおかげです!」といった言葉によって周りを立てるのも良いでしょう。

謙遜は日本の文化ですし、ほめられたからとあまり自分のことをアピールしすぎるのは、良い印象を持たれないかもしれません。

だからといって、ほめ言葉を素直に受け取ろうとせずに否定してしまえば、返って相手に失礼ですし、いつまで経っても自信が持てません。

相手や周囲のことも立てつつ、素直にほめられて感謝を伝えるようにすることで、お互いに心地の良いコミュニケーションになりますよ。

 

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