就活SST「会話のテンポを合わせる」

就活SST

現在、高田馬場の就労移行支援事業所 リスタートでは、リモートによるプログラムを行っています。

前回は、会話をするときのリズムについての紹介をしました。

今回は、相手とテンポを合わせて話すための方法をもう少し詳しく紹介していきたいと思います。

相手とテンポを合わせる

前回の記事で、会話を”仕掛けている側”が相手のペースに合わせることで、テンポの違いによる会話のし辛さを緩和できると説明しました。

相手の方がテンポが遅い場合、速い場合に分けて、具体的なテンポの合わせ方を紹介します。

相手の方が自分よりもテンポが遅い場合

相手の話が「遅いな」と感じる人は、比較的合理的な会話が好みの人が多いと言われています。

そのため、「テンポの速いやり取り」や「明確な答え」などがほしくなるところですが、それでは相手は「威圧感」を感じてしまいます。

そこで、相手の言葉をじっくり待って、優しい言葉遣いを心がけることが重要です。

たとえば、高齢者や小さな子どもと話す際には、自分のペースで一方的に話すのではなく、ゆっくりと言葉を選んで話すのではないでしょうか。

それと同じく、相手の言葉を待ち、受け止めてから話せばスムーズに会話が進みます。

また、ゆっくりと話すのを好む人には「感覚的」な話し方をする人も多く、場合によっては話が飛び飛びでよくわからなくなることもあるかもしれません。

そんな時は、遠慮なく質問してください。

ゆったりと話すタイプの人は、話を止められたことをあまり不快に思わないことが多い傾向があります。

相手の方が自分よりもテンポが速い場合

自分よりもテンポが速い人と会話する時に注意するポイントは、「一字一句」相手の話をつぶさに聞こうと”しない”ことです。

相手が何を言いたいのか、要点を逃さないことが重要です。

相手の言いたいことを整理し、「相手にとって重要なこと」に優先順位をつけることができれば、自分よりテンポが速い相手ともスムーズに話すことができます。

また、テンポが速い人の中には「自分のペースを乱されたくない」と思う人もいるので、質問をする時には、「話を止めてすみません、今の話は○○ということですか?」などと、自分なりの要約を話すと良いでしょう。

話を理解しようとしている姿勢を見せることで、相手側に悪印象を与え辛く、また説明もしやすくなります。

“うなずき”と”目つき”に注目する

会話のリズムが相手と合っているかどうかを確認するためには、”うなずき”と”目つき”に注目することが有効です。

うなずきやあいづちが多くなるのは、リズムが合い、会話に引き込まれていることを示します。

特に、無意識のうちに「ふーん」「へぇ」「ほぅ」などと声を出していれば、話に対する集中力が高まっている証拠と言えます。

しかし、日本人はリアクションの小さい人が多く、場合によってはうなずきなどから判別し辛いこともあります。

そんな時は、相手の目つきを見てみてください。

身体は動かなくとも、話に集中してくると目がパッと見開き、集中しているということが眼差しからわかります。

完璧に会話がかみ合うと、まわりの騒音が一切聞こえなくなります。

入ったときにはうるさかったはずのカフェで雑談に花が咲き、気づけば何時間も経っていた……なんてことがあれば、それは互いのリズムがシンクロしていた証拠です。

相手の様子を見ながら、話しやすいテンポを見つけることを目指してみてください!

 

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