年越しそばのマナーって!?

年越しそばを食べよう!

(ぐつぐつ・・・コトコト・・・)
あれっリス太くん、何をしているの?
ふっふっふ。
毎年恒例、年越しそばだよ!
そうだ! 今日は大晦日だー!
僕も食べていいかな?
もちろん!
リスタートのみんなにも、わけてあげたいねぇ。

みんな食べてる「年越しそば」! でも何で?


なんと日本中の6割の人が「食べる」と回答している、年越しそば。

年末になると、スーパーでは蕎麦を売り出し、コンビニなどでも手軽なカップそばがたくさん。

でも、どうして年越しにはそば、という文化なのでしょうか。

その起源は江戸時代。

蕎麦は、他の麺に比べて柔らかく、切れやすい麺ですね。

のびる成分、硬さの成分である「グルテン」が含まれないため、柔らかい麺なのです。

このことから、「一年の厄(悪いこと)を断ち切る!」という意味で食べられるようになりました。

ですから、年が明けてしまう前に食べきり、今年の厄を断ち切ってしまいましょう!

広く定着している文化とはいえ、地域ごとの特産や歴史によっても異なる場合もあります。

戦後の食糧不足の時代、屋台で販売されていた「中華そば」が年越しの定番となり、「年越しラーメン」として定着している地域や、

うどんで有名な地域でっは「年越しうどん」として定着しています。

いずれも「厄を断ち切る年越しそば」が、様々な麺類に派生したもの。

好きな麺で今年のマイナスはいったん断ち切って、来年から新たな一年をスタートしましょう!

そばを食べるときのマナー!

年越しだけに限らず、麺類を食べるときに覚えておきたいマナーを紹介します。

知らないと、もしかして恥ずかしいかも!?

温かい麺、冷まし方に問題!?

この時期であれば、ラーメン、うどん、そば・・・どれも温かい麺を食べる人が多いのではないでしょうか。

いくら猫舌だからといって、強く息を吹きかけて冷ますと、周りに飛び散って迷惑になってしまいます。

息を横から吹きかけて冷ますのは最もNGですね。

上から少しずつ静かに吹いて冷まして食べましょう。

冷ますとき、持ち上げる距離!?

温かい麺は、誰もがある程度冷ましていただきます。

そのとき、麺を高く持ち上げていませんか?

実はこれ、食事のマナーでNGです。

箸の使い方のうちやってはいけないものの一つで、「口より高い位置に持ち上げる」のはご法度とされています。

しかも麺に関しては、高く持ち上げるほど汁が飛び散りやすいもの。

冷ますために持ち上げるのは、口より低い位置までにしましょう。

ご法度、そもそも姿勢から?

食事の姿勢、猫背ではいけないと言われたことはありませんか?

器に顔が近い状態だと、麺を上手にすくうのも、冷ますのも上手にできません。

箸ですくったとき口より高い位置まで上げてしまうのは、器と顔が近いからではありませんか?

和食は、手に持てる程度のものは手で持っていただくのがマナーです。

とはいえそばは丼が大きいので置いていただきますが、美味しそうなそばを前にして丼と顔が近すぎる・・・

という猫背になってしまわないよう注意しましょう。

猫舌はどうしたらいいの!?

よく冷まして食べたい、という猫舌の人も多いでしょう。

思い切り息を吹きかけたり、高くすくいあげたりして冷ますのはNG・・・

猫舌の人がどうしたらよいかというと、おたまやレンゲを使いましょう。

少しずつとって、冷まして食べることができます。