ビジネス実務マナーチェック!…⑪
「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。
相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。
あなたはどのくらい知っていますか?
リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!
ケース① すぐに資料を持ってきて…!
いま課長がⅩ社の人と商談してるんだけど、
「Ⅹ社の資料をすぐ持ってきて!」
ってお願いされちゃってさ。
どこのあるのか分からなかったから先輩に聞いたらすぐ出してもらえたんだ。
いやー助かったよ。
で、なんて言って課長に渡すの?
K君のところに、X社と商談中の課長が来て、「X社の資料をすぐ持ってくるように」と指示して応接室に戻っていきました。
K君はX社の資料がどこにあるのか分からなかったので、先輩にたずねると、すぐに資料を出してくれました。
K君は、資料を届けるとき、課長にどのように言うのがよいでしょうか。
次の5つの中から、適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 「資料を探すのに手間取りました」
- 「資料をお持ちしました」
- 「資料がどこにあるかが分かりませんでした」
- 「資料の場所が分からなくて、出していただきました」
- 「資料の場所はまだ教えていただいていませんでした」
ケース② この時間までに…!
さっき課長から
「急だが13時からの会議に使うので、資料を作成して人数分をとじてもらいたい」
って指示されたんだ!
でも昼食をとらずにやっても間に合わないかもしれない量なんだ…。
ど、どうすればいいかな?
こういう時は、まず課長に確認だ!
K君は、お昼前に課長から「急だが13時からの会議に使うので、資料を作成して人数分をとじてもらいたい」と指示されました。
資料はページ数が多く、昼食をとらずに作業しても間に合わないかもしれません。
このような場合、K君は課長にどのようなことをたずねるのがよいでしょうか。
次の5つの中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 同じ課の先輩たちに手伝ってもらうがよいか
- 間に合わないので、係長に手伝ってもらってもよいか
- 違う課の同僚を呼んで手伝ってもらってもよいか
- どうしても間に合わなかったら出来た分だけ先に渡すのでもよいか
- どうしても間に合わなかったら会議が始まってから会議室に届けるのでもよいか
回答・解説
課長は、「……をすぐ持ってくるように」と言ったのだから、届ける時は「……をお持ちしました」が適当になります。持っていくまでにいろいろ起こったこと(先輩に出してもらった、資料の場所が分からなかった、など)は、課長には関係がないことなので、言わない方がよいでしょう。
A.同じ課の先輩たちに手伝ってもらうがよいか:YES
課長から指示されたのは、K君が所属する課の仕事なのだから、課員で処理しなければいけません。課長には、同じ課の先輩に頼み、手伝ってもらってもよいか、の確認をするのは適当ということになります。
B.間に合わないので、係長に手伝ってもらってもよいか:YES
Aと同様に、課の仕事なので、課員総動員して処理すべき仕事になります。時間に間に合わせるため、係長にも作業をお願いしてもよいか、確認が必要です。
C.違う課の同僚を呼んで手伝ってもらってもよいか:NG
課長から頼まれたのは、K君が所属する課の仕事であって、違う課の仕事ではありません。同僚であっても、違う課の人に手伝ってもらうというのは筋が違い、不適当ということになります。
D.どうしても間に合わなかったら出来た分だけ先に渡すのでもよいか:YES
資料が全くない状態では、会議が始められないため、出来た分だけ先に渡す形でもよいか?の確認はしましょう。
E.どうしても間に合わなかったら会議が始まってから会議室に届けるのでもよいか:YES
本当にどうしても間に合わない場合は、会議が始まってから届けるしかありません。前もって課長にその旨を確認し、了承を得ておく必要があります。
よって、【C】が不適当