ビジネス実務マナーチェック!…⑲

「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。

相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。

あなたはどのくらい知っていますか?

リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!

ケース① 新人歓迎会

リス太君、聞いて聞いて~。
K君、なんだか嬉しそうだね!
明日、上司や先輩方が、ボクたち新人社員の歓迎会を開いてくれるらしいんだ!
そういえば、コロナでずっと延期になっていたんだったね。
そうなんだよ~。
それで、先輩から「あいさつを考えておいてね」って言われたんだ。
リス太君、ちょっと見てもらっていいかな?
ふむふむ。では見てみようか!

 

ケース…①

明日、K君をはじめとする新人の歓迎会が開かれることになりました。

K君は先輩から「あいさつを考えておいて」と言われました。

以下は、K君が考えた一連のあいさつです。

中から、言葉遣いが不適当なものをひとつ選びましょう。

  1. 本日は、このような歓迎会を催してくださいまして、ありがとうございます。
  2. 心ならずも販売課に配属され、販売課の皆様と一緒に仕事が出来る事を嬉しく思っております。
  3. まだまだ未熟ですが、持ち前の明るさと元気の良さで、日々精進してまいります。
  4. 課長はじめ、先輩の皆様にはご迷惑をおかけすることもあろうかと思いますが、
  5. どうかご指導くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ケース② 報連相の「報」

リス太君。「報連相」って知ってる?
うん。「報告・連絡・相談」だよね。
仕事をする上で、とても大切なことだよ。
その「報告」なんだけど、どういう時に係長へ報告すればいいか、いろいろ考えてみたんだ。
なるほどなるほど。例えばどんな時だい?

 

ケース…②

K君は、係長への報告はどのような時にすればよいか考えました。

次の5つの中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。

  1. 指示された仕事が終わった時。
  2. 自分が仕事を間違えてしまった時。
  3. 同僚からミスの話を聞かされた時。
  4. 仕事が進まず、期限に遅れそうな時。
  5. 取引先のよくない噂を聞いた時。

ケース③ 名刺の管理と取り扱い

えーっと、この会社のAさんはこっち…。
Bさんは…。
K君、すごい数の名刺だね。
あ、リス太君。
昨日、係長のお供で新商品の展示会に行ってきたんだけど、そこでたくさんの人と名刺交換してもらったんだ。
へえ~。だからこんなにたくさんの名刺があるんだね。
でもこれだけあると整理が大変そうだね。
ふふふ…。ちゃんとボクなりに管理と取り扱い方を考えてるよ~。

 

ケース…③

係長のお供で新商品の展示会へ行ったK君は、たくさんの人と名刺交換しました。

次は、K君の名刺の管理と取り扱いの仕方です。

中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。

  1. 相手の顔と名前を覚えるために、もらった名刺にはその人の特徴をメモする。
  2. 名刺の数が多いので、その日のうちに日付や用件を書き入れる。
  3. 枚数が多いので、名刺整理箱を使うが、縦型の名刺も横型の名刺も区別せず整理している。
  4. 私的な知り合いの名刺も、何かの役に立つかもしれないので、仕事のものと一緒に整理する。
  5. 名刺をもらった人の肩書が変わったことを知ったら、名刺を訂正し、機会があれば新しい名刺をもらう。

回答・解説

ケース① 答え【B】

「心ならずも」という言葉が不適当。「心ならずも」は、自分も気持ちや望みに合っていない、という意味です。この場合、「望み通りでない気持ち」と、後半の「うれしく思っています」が矛盾していて意味が繋がりません。言葉づかいが間違っているため不適当ということになります。

ケース① 答え【C】

同僚がミスをしたら、係長に報告しなければならないのは、そのミスをした同僚本人です。同僚からミスの話を聞いたとしても、そのミスをK君から係長に報告するなどは見当違いで、不適当ということになります。

ケース① 答え【C】

A.相手の顔と名前を覚えるために、もらった名刺にはその人の特徴をメモする。:YES
たくさんの人と名刺交換していると、相手の顔と名前を忘れてしまいがちです。名刺をいただいた直後か、なるべく早めに特徴などを名刺の余白にメモしておくと後々思い出しやすくなります。

B.名刺の数が多いので、その日のうちに日付や用件を書き入れる。:YES
その日のうちに日付と用件を書き入れておけば、いつどのような用事で名刺交換したのかが後々分かりやすくなります。今回のK君の場合、「●月●日、△△展示会にて」などと書き入れておけばよいでしょう。

C.枚数が多いので、名刺整理箱を使うが、縦型の名刺も横型の名刺も区別せず整理している。:YES
名刺の管理は、縦・横などの形で区別するのではなく、内容の方が大切です。もらった年、企業、五十音順など、分類の仕方は人それぞれ違いますが、自分が思い出しやすく、月日が経ってもすぐに取り出せるように自分なりのルールを決めて分類しておくとよいでしょう。

D.私的な知り合いの名刺も、何かの役に立つかもしれないので、仕事のものと一緒に整理する。:NG
仕事関係の名刺は「仕事関係」でまとめて、私的な名刺は仕事には関係がないので、別にする、というのが適当。仕事とは関係がない私的な名刺まで一緒に整理してしまうと、後々探し出す時に手間と時間がかかる可能性も。私的な名刺は、別に保管・分類しておくのがよいでしょう。

E.名刺をもらった人の肩書が変わったことを知ったら、名刺を訂正し、機会があれば新しい名刺をもらう。:YES
ビジネスマンに昇進は付き物。係長が課長、課長が部長などに昇進することがよくあります。メールや書面などで昇進を知ったら、すぐに名刺の肩書を訂正しておけば、電話などで対応する際に、肩書を言い間違えるなどの事がなくなります。また、実際にお会いする機会があれば、昇進後の肩書が明記してある名刺をいただきましょう。

よって、【D】が不適当

 

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