ビジネス実務マナーチェック！…⑳

昨日の全社会議で、Ｋ君たち新人は「新人の君たちに求めるのは『やる気』である」と言われました。

以下は、Ｋ君が考えた『やる気を示す』ための行動です。

中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。

1. 電話が鳴ったら真っ先に出られるように、常に気を配っている。
2. 呼ばれたらすぐに返事をし、離れたところからなら、足早に行く。
3. 雑用と思われる仕事も、嫌な顔をせず進んで引き受ける。
4. 朝は早めに出勤して、すぐに仕事に取りかかれるように準備をする。
5. 上司や先輩が残業している時は、自分も仕事を見つけて残帳する。

社員に不幸があった場合、一般的には会社に規定があり、それによって香典を出したり、弔電を打ったりするもの。また、香典や弔電は出す側の意思によるものだから、Ｗ先輩に要否（必要か不必要か）をたずねるなどは礼儀に反していて不適当と言えます。

T先輩が電話に出られない理由を、Ｔ先輩あてに書いても意味がありません。伝言メモはＴ先輩に伝えるべきことのみをメモすればよいので、【D】は必要ないということ。なお、Ｋ君は、電話の相手に【A】の「相手の会社名。名前、電話番号」を聞く必要があります。

A．電話が鳴ったら真っ先に出られるように、常に気を配っている。：YES
正しい電話応対が分からないからと言って、積極的に電話に出ないと上司や先輩から「やる気がない」「仕事ができない」と思われてしまうことに繋がります。電話に出る事も大切な仕事のひとつです。すぐに電話に出られるように準備しておきましょう。3コール以上鳴ってしまった時は「お待たせいたしました」と一言冒頭につけたします。

B．呼ばれたらすぐに返事をし、離れたところからなら、足早に行く。：YES
名前を呼ばれた、ということは、「これから仕事の指示をしたい」、「仕事の進捗を確認したい」など呼び掛けた側に糸があるから。返事もなく、ぬっ～っと近づいたり、返事もなく書類などを渡されたら、呼んだ上司や先輩側としては気持ちいいものではありません。また、足早に行くことで「この人はやる気をもって仕事してくれるな」という印象を与える事にも繋がります。

C．雑用と思われる仕事も、嫌な顔をせず進んで引き受ける。：YES
仕事には大小さまざまありますが、誰かがやらなければならない雑用を進んですることは、結果的に先輩方が仕事へ集中してもらう環境を作ることに繋がります。あれは嫌だ、この仕事がやりたい、などわがままばかり言っていると、あの人は気分屋だからお願いしない方がいい、と思われてしまいます。周りからしっかりと信頼される人と思われるためには、雑用などを進んで引き受けましょう。

D．朝は早めに出勤して、すぐに仕事に取りかかれるように準備をする。：YES
新入社員は、まだ業務の流れを把握できていないため、朝は早めに出社し準備することで、余裕を持って仕事に取りかかれます。その日の準備がしっかりできていれば、早く仕事を終わらせることにも繋がります。また、始業時間ギリギリに出勤すると、先輩からの反感を買ってしまうこと考えられます。最低でも30分前には出社しておくと余裕を持って準備ができるでしょう。

E．上司や先輩が残業している時は、自分も仕事を見つけて残帳する。：NG
残業は仕事を期限に間に合わせるために、やむを得ず行うもの。上司や先輩が残業しているからと自分も仕事を見つけて残ることは残業とは言えない。また、そのような行動がやる気を示す、と考えたことが不適当と言えます。

よって、【E】が不適当