ビジネス実務マナーチェック!…22
「ビジネスマナー」は、社会人が企業で働くうえで必要とされるマナーの総称。
相手に対して「不快な思いをさせない」「迷惑をかけない」ために必要不可欠なビジネスマナー。
あなたはどのくらい知っていますか?
リス太くんと一緒に「ビジネス実務マナーチェック!」で問題を解きながら、ビジネスマナーを身に着けていきましょう!
ケース① お祝い事と意味
K君は、お祝い事とその意味を調べました。
次の中から、不適当と思わられるものをひとつ選びましょう。
- 快気祝い = 病気やケガが全快した時のお祝い
- 昇進祝い = 職場で地位が今より上がった時のお祝い
- 開業祝い = 新しく事業や商売をはじめる事へのお祝い
- 賀寿(祝い) = 新年を無事に迎えられた事のお祝い
- 就任祝い = 団体の理事長や会社の役員などの任務についた時のお祝い
ケース② 「まっせき」?
K君は、「まっせき(末席)」の意味を先輩にたずねると、「しもざ(下座)ともいい、地位が下の人が座る席のこと」と、以下のような席だと教えてくれました。
次の5つの中から、不適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- タクシーでは、運転手の隣の席
- 列車や飛行機では、出入りに不便な窓際の席
- 和室では、一般的に出入口にもっとも近い席
- 応接室では、一般的に出入口にもっとも近い席
- 祝賀会場などでは、ステージから一番遠い席
ケース③ エレベーターに乗ろうとしたら…
これってやっぱりマズかったよね?
K君がエレベーターに乗ろうとすると、中に他の部署の部長がひとりで乗っていました。
K君は、その部長とは話をしたことがありません。
このような場合、K君はどのような対応をすればよかったのでしょうか。
次の中から、適当と思われるものをひとつ選びましょう。
- 気まずいので乗らずに「お先にどうぞ」と言ってやり過ごすのがよい。
- 乗らないと不自然なので、黙礼して乗るが、次の階ですぐ降りるのがよい。
- 「失礼したします」と言って乗り、操作盤の前に立ち、自分からは話しかけないのがよい。
- 「はじめまして」とあいさつをして乗り、よい機会だから自己紹介するとよい。
- 「こんにちは」とあいさつしながら乗り、話題を見つけて話しかけるのがよい。
回答・解説
「賀寿」とは、長寿のお祝いのこと。また、長寿の節目節目に関係者が集まって祝うことなので、この場合は意味が違うということになります。
列車や飛行機などでは、窓際が奥になるため、出入りが不便になりますが、一般的には上席(上座)とされています。よって、【B】は「末席(下座)」ではなく、「上席(上座)」となるため、不適当ということになります。
A.気まずいので乗らずに「お先にどうぞ」と言ってやり過ごすのがよい。:NG
エレベーターは公共的なものなので、他部署の部長が先に乗っていても遠慮せずに乗ってもよい。気まずいからと言ってやり過ごすと、のちのち会った時にますます気まずくなります。「お先にどうぞ」は、目上の方と同じ階で降りる時に、ドアを押さえながら先に降りてもらう際に使うとよいでしょう。
B.乗らないと不自然なので、黙礼して乗るが、次の階ですぐ降りるのがよい。:NG
黙礼して乗ってもよいが、次の階で降りる必要はありません。むしろ「目的の階ではないのになぜ降りたんだろう?」と訝しく思われてしまう可能性も。
C.「失礼したします」と言って乗り、操作盤の前に立ち、自分からは話しかけないのがよい。:YES
エレベーターは公共的なものなので、他部署の部長が先に乗っていても遠慮せずに乗ってもよい。「失礼します」とあいさつし、目下のK君が開閉ボタンなどの操作をするのが適当な対応です。
D.「はじめまして」とあいさつをして乗り、よい機会だから自己紹介するとよい。:NG
エレベーターに乗るのはよいが、単に居合わせただけなので話しかけたりしないのが普通の対応。
E.「こんにちは」とあいさつしながら乗り、話題を見つけて話しかけるのがよい。:NG
あいさつをしながら乗るのはよいが、話したことがない部長だからと言って話題を見つけて話しかけたりはしないのが普通。操作盤の開閉をしながら、静かに目的の階まで移動しましょう。
よって、【C】が適当