嫌われたくない。他人を信じられない。つい本音を隠してしまう。。。原因を知って適切な対応を!
目次
嫌われたくない、他人を信じられず本音が言えない。どうしたらいい?
こんなお悩みありませんか?
- 嫌われたくないと思って、嫌なことでも引き受けてしまう。
- 自分の弱い部分を理解してもらいたいと思う。
- 相手の顔色をうかがってしまう。
- 他人を信じられず、本音を言い出せない。強がってしまう。
嫌なのに、「しっかりしなきゃ」と思ったことはありませんか?
苦手なのに、強がってしまうことはありませんか?
得意なのに、苦手なふりをしてしまうことはありませんか?
よく「本音と建前」とは言いますが、実際こういった本音とは逆だという思いを抱えていると日々が生きづらいものです。
のびのびと生きるためには、意外なところにヒントがあります。
自分を偽ってしまう理由
誰かに否定されたり、拒絶されたり。
弱みを指摘されたり、注意されたり。
こういったシチュエーションが苦手で、嫌なことでもつい引き受けてしまっていませんか?
「しっかりしなきゃ」とか「弱みを見せてはいけない」と強がってしまっていませんか?
逆に「ホンネを言ってはいけない」とか「苦手なフリをしてしまおう」と本当の自分を隠していまっていませんか?
実は、思っているほど周りはあなたの強さや弱さを気にしていません。
「蹴落とそう」と思ったことはあるか?
たとえば、あなたが本音での相談を受けたとします。
誰かに「これが苦手」と打ち明けられても、「この人は苦手なんだ。蹴落としてやろう」と思うことは少ないのではないでしょうか。
実際、周りだってそんなに他人のことを神経質にとらえていないのです。
苦手だ、と打ち明けたところで嫌われたり、評価されたりという場面は、思っているほど多くはありません。
本音で話しても、ありのままの自分を否定されることはほとんどない。
それなのに、どうしてか強がったり、苦手なふりをしたりしてしまいます。
意外なところにヒントがあった
これらの問題は、実は小さな頃の経験にヒントがあります。
小さな頃、「他の子はやっているのに」「どうしてできないの」と叱責された経験はありませんか?
自分から気を利かせて働きかけてあげなかったことで、責められたり、怒られたりした経験が、本音とは違う態度をとってしまう理由のひとつになっています。
こういった経験が心に刻まれていると、「何かしなくては怒られる」「気を利かせないと嫌われる」と自然と他人の顔色を伺って行動するようになります。
これは大人になっても継続して形成されていく、考え・行動のルールになっていきます。
しかしそのうち、誰かの顔色を気にして自分を隠していることに疲れてしまいます。
こうして「私はしっかり出来るのだから責めないで」と言わんばかりに強がってしまったり、「苦手なのだから許して」と偽ってしまうといった言動で、自分の「自分でいたい」本音が出てくるのです。
自分では気が付けない。その理由とは
こうした経験を持っている人は、大人になるまでその経験をもとにした考えで生きてきていますから、他人もそうなのだと思いこんでいることも多くあります。
嫌われたくないがための善意を継続してきたため、本心からの善意を受け取ってもそれを信じることがなかなかできません。
他人の目線を気にしたり、その結果精神的に疲弊してしまう人にはそういった傾向がありますが、自分のこれまでの経験がベースになっているため、そのことに気づくことすらできないでいるのです。
心からの優しさに触れたことがなければ、大人になって初めて「心からの優しさ」に触れ合えたとしても、自分の中に「心からの優しさをくれる人がいる」という認識がないために誤解してしまうこともあるでしょう。
そして、「自分は優しさを知らなかったのだ」と気づくタイミングを次々に失ってしまい、「きっと裏があるんだろうな」とすら捉えてしまうことだってあるでしょう。
気が付かないでいると、周囲もそれに慣れてしまう!
「気を利かせないと嫌われる」と小さい頃から思い込んでいると、気づかないうちに周りもそうなのだろうと思いこんで育っていきます。
「人にはみんな裏がある」と誤解したままでいることで、「心からの優しさ」をもって接してくれる人に出会っても、「どうせ裏がある」という前提のもとで返答してしまうということにもなります。
その返答は、心からの優しさをもっている人に対して「裏があるだろう」という深読みのもとの対応。
相手からしても、「なんだか冷たい」「本心じゃない気がする」ととられてしまい、負のループになってしまいます。
もし当てはまると感じたら
自分の過去の言動を振り返ってみて、誰かの顔色を伺って無理をしたり、嫌われたくないために強がったりといった経験はありませんか?
小さな頃に気を利かせなかったと叱責された経験に、裏打ちされていませんか?
叱責した人が悪い、覚えている自分が悪い、というわけではありません。
誰にだって叱責された経験はあり、その叱責の経験が深く刻まれているだけです。
周囲は自分と同じ育ち方・考え方ではなく、本当に裏がない優しさで接してくれる人もいるのだ、ということを気に留めておきましょう。
優しさを受け取っても、「裏がある」「嫌われたくないからだろう」などと勘ぐらないようにしていきましょう。
これまでの自分の経験と、周囲の経験とは違うのですから、「自分の経験ではこうだ」と決めつけてしまわないようにすることで、他人の言動の深読みをすることが減って、自分自身も生きやすくなっていくでしょう。