コミュニケーション「これから3年間の計画」/認知行動療法講座「認知の歪み探し『約束の時間に遅れてしまった』」
コミュニケーションプログラム
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「これから3年間の計画」です。
今回の皆さんの意見はこちらになります!
- 余暇活動や貯金に力を入れる。
- 就職出来たらまず3年間仕事を頑張る。
- 海外旅行や一人暮らしをしたい。
- アイドルのライブに行きたい。
などなど
全体的に就職出来たら貯金をしたい方が多かったですね~!
貯金があると心の安定につながりますよね。
ぜひ、就職してたっぷり貯金して行きましょう~
認知行動療法講座
前回から、様々な状況における自動思考の例から、認知の歪みを探す練習をしています。
今回は、「約束の時間に遅れてしまった」という例で認知の歪みを探してみます。
認知の歪みを見つける練習
特定のシーンを例にして、そこで浮かんだ自動思考に含まれている認知の歪みを探していきます。
また、認知の歪みを含まない考え方はどのようなものになるのかについても考えてみましょう。
シーン:約束の時間に遅れてしまった
クライアントとの打ち合わせに、電車の遅延で10分遅刻してしまった!
到着するとクライアントは不機嫌な顔で待っていた・・・。
自動思考A「わざとじゃないし、事前に連絡もした。そんな態度とらなくてもいいじゃないか」
感情:イライラ、くやしい
自動思考B「絶対上司にクレームが入っている。帰ったら怒られる・・・ 」
感情:不安、心配
自動思考C「これでこの取引は中止だ。部署の売り上げが下がったら自分のせいだ」
感情:絶望、パニック
さて、それぞれの自動思考について考えてみましょう。
自動思考A
相手の不機嫌な顔を受け入れたくないあまりに、”自分が遅刻した”という事実を棚に上げて、”相手の態度がおかしい”ということに問題をすり替えてしまっています。
これは、「情緒的な理由づけ」の歪みによるものであると考えられます。
自動思考B
遅刻してしまったことと相手の表情から、勝手に最悪の事態を想像してしまっています。
そのために、自分の心に生まれた不安を自分からさらに増幅させる結果となってしまっているようです。
これは、「結論の飛躍」の歪みにより、「先読みの誤り」が行われてしまっている状態です。
自動思考C
悪いことが起きたときに、すべては自分の責任だと決めつけてしまっている状態のようです。
この場合であれば、まだ起きてもいないことであるにも関わらず、自分で自分を追い詰めてしまっています。
「自己関連付け」の歪みの影響がありそうですね。
認知の歪みを含まない考え方の例
「まずは誠意をもって謝ろう。次は15分早く行動するようにしよう 」
相手は怒っているという認識でいると、ちょっとした言動にも敏感に反応してしまいます。
そこでネガティブに解釈を広げすぎたり、逆に相手を非難したりするのは、歪んだ認知であると言えます。
遅刻してしまったことを素直に受け止めて相手の言動を解釈すれば、ストレスになりすぎることはありません。
遅刻をしてしまったことは事実で、それに対して相手が不快感を示すのも仕方のないことです。
「自分が相手でもそうするかもしれない」と受け止めて、次回同じ失敗をしないためにはどうすればいいのかを考えるようにしてください。