コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「問題を解決するための準備」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になるニュース」についてです。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • 転売問題について
  • 桜の開花の予想が合計600度は驚いた
  • 罪悪感の無い食事は興味がある
  • 森永乳業の値上げについて

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

認知行動療法講座

前回は、自分自身の7つのコラムを作成しました。

今回からは、適応的思考を試し、受け入れていくための「行動」について話していきます。

問題を解決するための準備

コラム法を作成し、適応的思考を見つけたら、次は起きている問題そのものを解決する方法を考える必要があります。

以下の5段階で行動を計画し、実行していきましょう。

①問題の明確化

問題を解決するためにまず重要なのが、その問題を明確なものにすることです。

私たちは困った事態に陥ると、感情に押し流されて、具体的な問題が見えなくなってしまうことが多くあります。

しかし、そのままの状態では、何をどうすれうば解決となるのか、その具体的な方法が見つかりません。

行動に移る前に、解決可能な具体的な問題を見つけるため、以下のことが必要になります。

・関係している情報をできるだけ多く集める。
・明確な言葉で事実を記述する。
・問題を引き起こしている要因をはっきりさせる。
・問題に関係ある情報と関係ない情報とを区別する。
・客観的な事実と、不確かな推測や解釈を区別する。
・現実的な問題解決目標を決める。

②ブレインストーミング

「①問題の明確化」によって、今起きているのがどのような問題で、どうなれば解決なのかが見えてきたら、続いてはその問題を解決する行動のアイデアを出していきます。

ここで重要なのは、どのようなものであったとしても、とにかく多数のアイデアを出していくことです。

特に、気持ちが動揺しているときは、本当は有効なはずのアイデアを「こんなものが役に立つはずがない」と切り捨ててしまいやすいので、アイデアの良し悪しは判断せず、思いつくままに書き出してきましょう。

③解決行動決定

一通りアイデアを書き出せたら、ここで初めてそれぞれのアイデアを評価し、実行する行動を決定します。

「②ブレインストーミング」で考えたそれぞれの方法の、長所と短所を考えていきましょう。

実行するまでに考えられる障害はあるか、実行してから出てくる可能性のある問題は何か、それを実行することで問題が解決される可能性がどの程度あるのか

それらを踏まえた上で、一番実行しやすく、問題解決に繋がる可能性がある方法を選択してください。

ここで重要なのは、「一番解決の可能性が高いもの」ではなく、「解決につながる可能性がある中で実行に移しやすいもの」を優先することです。

すべてが一気に解決するようなアイデアがあったとしても、それを自分が実現することが困難であるならば、少なくとも今の段階ではその方法を選ぶべきではないでしょう。

④実行

「③解決行動決定」で選択した方法を実行に移すときです。

可能であれば、事前に予行練習ができればより効果的でしょう。

次回の内容で、解決行動を決定してから行動に移すまでの手順「アクションプラン」を紹介します。

⑤最終評価

「④実行」で行動しても、それで終わりにしてはいけません。

うまく問題が解決できていればもちろんそれが一番ですが、その場合でも、行動がどのようにうまく働いたのかを記録しておけば、以降また問題が起きたときに役立ちます。

もし問題が解決できていなければ、今回の行動の結果を参考にしつつ、再び問題の明確化から進めていくと良いでしょう。

こうしてサイクルを進めることで、問題の解決に近づいていくことができます。

 

restart_banner