自己分析講座「両親の苦手なところから自分の特徴を分析する」

自己分析講座「両親の苦手なところから自分の特徴を分析する」

前回は、今の自分の性格や考え方がどのようなきっかけによって作られたのか、分析した内容を発表してもらいました。

今回は、両親の嫌いなところや、見たくないと思ってしまうところを分析することで、自分の考えに与えた影響を探していきます。

両親の苦手なところから自分の特徴を分析する

父、母、あるいは育ててくれた人の、嫌いなところや、見たくないところはどこでしょうか。

理由も合わせ、利用者さんに考えてもらいました。

前回の講座で、今の自分の考え方はどのようなきっかけによって作られているか、考えました。

成長してからの体験によって新しく作られる考え方ももちろんあるのですが、実のところ、考え方の大部分は、幼い子供のころに作られていると考えられます。

幼稚園や保育園、小学校、中学校と、成長していくにつれて多くの人と関わるようになっていきますが、生まれてから、ある程度自分で物事を考えられるようになるまでの期間は、ほとんどの時間を親と過ごしています。

そのため、両親の嫌いなところや、見たくないと思うところというのは、それを避けるために自分の行動を縛るような考え方を作るきっかけとなっている可能性が高いのです。

例えば、以下のようなものが出てくるかもしれません。

・すぐに「やめておきなさい」と反対する。
やめておきなさいと言われるということは、「あなたにはできない」という意思表示をされているということ。
自分の意志で行動する自信が持てなかったり、失敗するんじゃないかと予想してしまうなどといった要素に繋がっているかもしれません。

・人の悪口を平気で言う。
親が悪口を言っているのをよく聞いていたとすると、そのときのネガティブな気持ちから、親の言っていた悪口の対象にならないように行動を縛ってしまっているかもしれません。
例えば、「忙しいのにわからないのかね」なんて言っているのを聞いたら、他者に話しかけるのを躊躇するようになってしまうでしょう。

・父が母のことを怒鳴って怒っていた場面。
両親の仲が悪かったり、怒っている姿などを見ていると、他者を信じたり、仲良くしたりすることに対して忌避感を持つようになってしまうかもしれません。
また、機嫌の悪い人を見たときなどに、「自分のせいではないか」と考えてびくびくしてしまう、といった影響がここから生まれることも考えられます。

・友人といつも比較される。
自分と他者を比較し、自分は優れていないのだ、と言われ続けると、それがたとえ鼓舞するためのものであったとしても、劣等感を育ててしまいます。
また、自分のことを人は認めてくれないんだ、愛してくれないんだといった認知が作られてしまう場合もあるでしょう。

 

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