コミュニケーション「気になるニュース」/ハローワーク出張講座「今からできる就職活動の準備」

コミュニケーションプログラム

火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行います。

働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。

雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。

今回のテーマは「気になっているニュース」です。

本日のコミュニケーション講座では最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。

色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!

  • ハリー・ポッターのテーマパークに合わせた駅の改装
  • カカオキャットというブランドのチョコレート
  • テレビ番組「スッキリ」でのペンギンの池に落ちた騒動
  • 月9の風間公親が見てみたい

いずれも今後も気になる内容でしたね!

引き続きスムーズな雑談をするためにも質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!

ハローワーク

本日は、ハローワークから橋谷 恵様を講師にお招きして、出張講座を開催しました!

本日の講座テーマは、「今からできる就職活動の準備」です。

企業が求める人材

企業が見ているポイントは、以下の2つです。


「仕事ができそうか」
「働き続けられそうか」

仕事ができそうかは、現段階でできるかどうかではなく、教えればできるようになりそうかどうか、というポイントです。
面接を受ける段階で完璧にスキルが整っている必要はありませんが、一方で教わったことをちゃんと理解できているか、確認ができるかといったスキルが重要です。

働き続けられそうかは、「決められた日数ちゃんと出勤できるか」と、「周りの人たちと一緒にやっていけそうか」の2点に分けられます。
いくらスキルがあったとしても、休みがちでそもそも来られない、というのであれば一緒に働き続けるのは難しいでしょう。
周りの人と一緒にやっていける、というのは、「友達になれるか」ということではありません。
周囲の人と不和を起こさず、適度な距離感を保って働き続けることができそうであるかどうかが大事なポイントです。

具体的には、以下が挙げられます。

① 就業態度

就業規則や上司の指示、職場内のルールを守ることができるかどうか、というポイントです。

② 労働意欲

積極的に仕事に取り組めるかという主体性と、周囲の人と一緒に働くことができそうかどうか、というポイントです。

③ 基本的労働習慣の確立

職場では「自立して行動できること」が求められます。
自分から報告・連絡・相談ができるかどうか、というのは重要なポイントです。

④ 状態の安定

定期的な通院や服薬ができていることや、規則正しい生活リズムが保たれていることが望まれます。
また、体調が悪くなったときに自分で対処ができるかや、主治医や支援者への相談や頓服薬の服用など、対処の方法をしっかり持っているかどうかも大切です。
ミスをしたときやイヤなことがあったときなどに感情のコントロールができるかどうか、というのも状態の安定に含まれます。

パソコンスキルや作業スキルも大切ではありますが、障害者雇用においては、その前段階としての生活リズムの安定や健康管理、病気の管理、体調管理が強く求められます。

今からできる就職準備

就職準備は、以下の5つに分類することができます。


・健康管理
・生活リズム
・対人技能
・基本的労働習慣
・職業適性

健康管理

食事や定期通院、服薬管理、障害理解など。

生活リズム

就寝・起床時間や身だしなみ、金銭管理など。

対人技能

あいさつや日常会話、言葉遣い、協調性など。

基本的労働習慣

就労意欲、持続力、報連相、安定した出勤など。

職業適性

作業速度、正確性、指示の理解など。

具体的な準備としては、このようなものがあります。

・就職後の生活を意識して日常を過ごす

睡眠時間の安定化や身だしなみのチェック。
挨拶や声掛け、報連相を行う、など。

・自分の障害について説明できるようにする

手帳の種類や等級、障害名だけでなく、症状と望む配慮、手帳を取得するまでの経緯などについても言えるようにしておきましょう。
人に伝えられるようにするには、自分自身がちゃんとわかっている必要があります。

・自分の障害に対して就労時の配慮を説明できるよう準備する

配慮は、多ければ採用されないというものではありません。
むしろ、配慮が全くないと、「障害理解ができていないのではないか」と不安視されてしまうこともあります。
重要なのは、配慮が必要なことなのか、やればできるけどやりたくないことなのかをしっかり線引きしておくことです。

「訓練すればできるようになること」
「訓練した上で工夫があればできること」
「訓練した上で工夫があれば一部はできること」
はそれぞれ違います。

何でもできるようにしなければいけないのでも、何でも配慮を申し出れば良いわけでもなく、
「配慮が必要になること」「できるようになれること」を分ける必要があります。

なお、後になってから配慮をお願いする、というのは可能な限り避ける必要があります。
入社前であれば準備ができることでも、急に言われると難しいといったこともあるので、必要な配慮は事前に伝えておきましょう。

 

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