認知行動療法講座「自分のスキーマを見つける」

認知行動療法講座

前回は、自分にとって悪影響となるスキーマを、変えていくための方法を紹介しました。

今回は、下向き矢印法でうまくスキーマを見つけられなかった方のために、他の方法でスキーマを探していきます。

自分のスキーマを見つける

下向き矢印法などを使っても、ピンとくるスキーマが見つけられない時は、JIBT-R質問用紙を活用することで問題となりやすい強固なスキーマを見つけることができます。

以下の質問に対して、5段階で回答してみてください。

1.いつも目覚ましい行いをしなくてはならない。
2.私はすべての点で有能でなければならない。
3.私は常に業績を上げなければならない。
4.いつも申し分ない行為をしなくてはならない。
5.私はいつも頭が良く働かなければならない。
6.物事は完全無欠に成し遂げねばならない。
7.私は欠点のない人間でなければならない。
8.自分の評判が落ちることなどあってはならない。
9.知らないことがあるなんて我慢できない。
10.たくさんの仕事を引き受けても立派にこなさなければならない。
11.いつも自分を引っ張っていってくれる人が必要だ。
12.相談できる人が常にいないと困る。
13.頼れる友人がいなければやっていけない。
14.自分より有能な人に頼らなければうまくいかない。
15.常に指示してくれる人がいなければならない。
16.大きな組織の中にいると安心していられる。
17.偉大な人に頼ってその恩恵を被らなければ損だ。
18.自分で考えるよりまず人に相談すべきだ。
19.戦争が起こったら私の人生はおしまいだ。

質問に回答し、4か5に○がついた項目が、あなたの持つ非適応的なスキーマであると考えられます。

 

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