就活SST「外的コントロールと内的コントロール」

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前回は、質問の返答に本質から回答するための準備を行うにはどうすればいいか、考えました。

今回は、”選択理論”に基づき、自分にコントロールできるものはなにかを考えてみます。

外的コントロールと内的コントロール

「電話が鳴ったから受話器を取った」「赤信号だから止まった」「雨が降ったから落ち込んだ」

これらはすべて、違和感のない、自然な動きに見えるかと思います。

しかし、実際には電話が鳴ってが受話器を取らないこともあれば、赤信号だが渡ってしまう人もいて、雨が降って喜ぶこともあるかもしれません。

つまり、受話器を取ったのは、電話が鳴ったから”ではない”のです。

自分以外の誰かをコントロールできるという考え方を「外的コントロール」

自分のこと以外はコントロールできるという考え方を「内的コントロール」と呼びます。

これは言い換えれば、「自分が取った行動は他のなにかのせいだ」というのが外的コントロール、「自分が取った行動は自分自身が選んだものだ」というのが内的コントロール、とも考えることができます。

最初に紹介した、「電話が鳴ったから受話器を取った」「赤信号だから止まった」「雨が降ったから落ち込んだ」というのはすべて、外的コントロールの考え方です。

内的コントロールに基づいて考えると、「電話が鳴ったのを聞いて、受話器を取ることにした」「赤信号を確認して、止まることにした」「雨が降っているのを見て、外に出られない、残念だという考えを浮かべた」となります。

細かな違いに見えるかもしれませんが、対人関係において、外的コントロールに基づいて考えているか、内的コントロールに基づいて考えているかは非常に重要です。

なぜならば、外的コントロールの考えから起こる行動は、他者に悪い印象を非常に与えやすいのです。

外的コントロールに代表される行動として、「批判」「文句」「舌打ち」などが挙げられます。

外的コントロールは、「自分の今の状態は、誰か他者のせいである」「他者に対して働きかけることで、相手を変えさせることができる」と考えるために、こういった行動を表に出してしまいやすいのです。

一方、内的コントロールでは、他者に与えられるのは情報のみであり、どのような行動を取るかは常にその本人が決めている、と考えます。

そのため、相手の話を聞いて理解しようとしたり、提案をすることで、相手に悪い印象を与えることなくコミュニケーションを取ることができるのです。

 

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