コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「認知の歪み」
目次
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- パレスチナ問題について
- フィリピンの国鉄廃止と民営化について
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、コラム法の中で最初に行う、”3つのコラム”についてお話しました。
今回は、自動思考に含まれる”認知の歪み”についてご紹介します。
認知の歪み
悪い方向に考えてしまうことの原因は、多くの場合、物事の悪い面ばかりを見ていることにあります。
自動思考の内容はひとつの可能性であり、推測でしかないと考えるようにしましょう。
悪い影響を与える自動思考の例として、以下のような特徴的な認知の歪みを上げることができます。
気持ちが動揺したときに浮かんでくる自動思考の中にこれらのクセが含まれていないか探してみてください。
①白黒思考
曖昧な状態を許容できず、物事すべてを白か黒かと極端に二分して考えてしまう。
例)すべての仕事で良い結果を出さねばならない。1つでも失敗があれば、他が成功していたとしても、全て失敗したも同然なのだ
②極端な一般化
1度や2度起こっただけの失敗・悪い出来事を、常に当然のごとく起きるコトだと思いこむ。
例)あるひとつのプロジェクトが思ったように進まないと、自分はいつも失敗すると考える。
③心のフィルター
ものごとの良い部分をまるで意識できなくなり、悪いことばかりを思い出してしまう。
例)今までの人生の中で、いい思い出なんて一つも無い
④マイナス化思考
良い部分を遮断する心のフィルターに対して、マイナス化思考は良いことを良いと考えられなくしたり、良いことを悪いことに置き換えてしまう。
例)仕事で大きな成果を上げても『過去の失敗の償いに過ぎない』と落ち込む。
⑤結論への飛躍
明確な根拠がないにも関わらず結論付けてしまう。“心の読みすぎ”と”先読みの誤り”に分類できる。
・心の読みすぎ
人の断片的な行動や発言で、その人がどう思っているかを決めつけてしまう。
例)上司に挨拶をされなかったことで、自分は嫌われていると考えて憂鬱になる。
・先読みの誤り
だれにもわかるはずがない将来を決めつけてしまう。
例)「わたしは一生不幸だ」
⑥過大評価・過小評価
自分の失敗や悪いところを必要以上に大きく、自分の成功や良いところを極端に小さく考える。
例)人とうまく話せた時のことは忘れ、話せなかった時のことばかり覚えている。
⑦情緒的な理由付け
その時の自分の感情に基づいて現実を判断する。
例)「自分は生きている価値がないと感じる。だから本当に生きている価値のない人間だ」
⑧べき思考
「こうするべきだ」「ああするべきではなかった」と過去を思い出して悔やんだり自分の行動を自分で制限したりする。
例)「上司なんだからもっと大人らしい行動をするべきだ」
⑨レッテル貼り
自分や他人に柔軟性のないイメージを創り上げて、そのイメージを固定してしまう。
例)私はダメ人間だからいつも失敗するのだ。
⑩自己関連付け
何か悪いことが起きると、それが自分に関係なくとも自分のせいであると責める。
例)子供が問題を起こすとすべて自分の育て方が悪かったのだと強く自分を攻める