コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「根拠と反証」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- ニンテンドーSwitchの次世代機
- 6さいのおよめさん
- 一人暮らしの引っ越しについて
- 野球の世界大会 プレミア12
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
これまで、認知の歪みを見つける練習を進めてきました。
今回は、前回までで見つけた認知の歪みを元に、”根拠”と”反証”について考えます。
根拠と反証
現在、7つのコラムについて紹介をしています。
まず、最初の3つのコラムを用いて、気持ちが乱れたり、適切な行動を取れなかったりした時に持っていた自動思考がどんなものか、探しました。
続いて、そこで見つけた自動思考に含まれている、”認知の歪み”を探しました。
この次に待っているのは、第4のコラム「根拠」と、第5のコラム「反証」です。
第4のコラム「根拠」
第4のコラムには、自動思考を裏付ける事実を書き出します。
言い換えれば、自動思考の中で、現実に即している部分を抜きだします。
重要なポイントとして、あくまでも書き出すのは、”事実”のみです。
例えば、「相手が言った言葉」「実際に行っていたこと」は根拠になりますが、「相手が思っていること」「相手の行動の意図」は推測に過ぎず、根拠にはなり得ません。
第5のコラム「反証」
第5のコラムには、自動思考と矛盾する事実を探して書き出します。
自動思考の中で、現実に即していない部分、自分の思い込みに過ぎない部分を見つけ出し、それと矛盾する事実を探してみてください。
反証を探すために、まず以下のように自分自身に語り掛けてみてください。
・ほかの人が同じような考え方をしていたら、あなたはどのように言ってあげるでしょう?
・あなたがそのように考えているのをあなたの親しい人が知ったら、その人はどのように言うでしょう?
・5年後、10年後に同じ体験をしたとすれば、どのように考えるでしょうか?
・これまでに同じような体験をしたことはありませんか? もしあったとすれば、そのときにはどのような結果になったでしょう? そのときの体験で、いま応用可能なものはないでしょうか?
また、認知の歪みを用いて、以下のように考えてみることも有効です。
①白黒思考・・・何を基準に決めているか、良いか悪いかの2通りしかないのか
②極端な一般化・・・今回だけ、あるいは数回の失敗ではないか、以前に違う結果だったことはないか
③心のフィルター・・・上手くいかなかったことだけに注目していないか、良かったことはないか
④マイナス化思考・・・良かったことを素直に受け取れているか、自分で悪い表現に言い換えていないか
⑤結論の飛躍/心の読みすぎ・・・その人の発言、行動の持つ意味を決めつけていないか、事実と言い切れるか
⑤結論の飛躍/先読みの誤り・・・未来のことを悪く予測していないか、未来を決める根拠はあるか
⑥過大評価・過小評価・・・自分に厳しすぎないか、成功、失敗をありのままに受け止めているか
⑦情緒的な理由付け・・・感情や気持ちを、物事を決める証拠にしていないか。
⑧べき思考・・・自分のルールを絶対のものにしてしまっていないか、その通りにならないとどうなるのか。
⑨レッテル貼り・・・自分で作ったレッテルで捉えていないか。本当にいつもそのレッテルの通りか
⑩自己関連付け・・・自分は上手くいかなかったことにどう関わっているのか、自分以外は関わっていないのか