コミュニケーション「気になるニュース」/認知行動療法講座「根拠と反証を探す練習」
コミュニケーション「気になるニュース」
火曜日のコミュニケーションプログラムでは、主として「雑談」にフォーカスした練習を行っています。
働いていく中で必要なコミュニケーション能力は、必ずしも業務上の会話だけというわけではありません。
雑談によってお互いのことを知っていき、関係を築いていくことで、働きやすい環境を整えていくことができるのです。
今回のテーマは「気になっているニュース」です。
最近の気になっているニュースについて発表して頂きました。
色々なニュースについて興味を持っていただけると雑談しやすいですよね!
- アマゾンブラックフライデーの由来
- 悩み事の解決方法
- 値上げのテーマパーク売上増
- 私立大学入学金問題
いずれも今後も気になる内容でしたね!
引き続きスムーズな雑談をするために、質問の仕方に工夫や日ごろから話題の収集も心掛けていきましょう!
認知行動療法講座
前回は、”根拠”と”反証”についてお話しました。
今回は、いくつかの例を用いて、根拠と反証を探す練習を行います。
根拠と反証を探す練習
根拠と反証について振り返ってみましょう。
第4のコラム、根拠は、自動思考の内容を裏付ける客観的事実です。
相手の気持ちや考え、この先起こることなど”推測”は含めずに、その場であったことや過去に起きた事実から、自分の考えの証拠となる事柄を挙げてください。
第5のコラム、反証は、自動思考と矛盾する事実です。
第4のコラムで挙げなかった、”事実かどうかはわからない”ポイントについて、『そうではない証拠』を探していきます。
そのためには、「自分ではなく他者がそう考えていたら」といった考え方の他、認知の歪みがヒントになります。
例題
・状況
同僚と共に任されたプロジェクトにミスがあり、上司に指摘されてしまった。その翌日、同僚が飲みに誘われているのを見たが、自分は誘われていない。
・気分
1)無力感 70%
2)自責感 70%
3)落ち込み 80%
・自動思考
1)私はまたミスをしてしまった。どうして私は何をやってもだめなんだろう。
2)同僚は上司に飲みに誘われたのに自分は誘われていない。自分は上司に嫌われてしまったのだ。
3)同僚もミスをしていたが、大したものではなかった。しかし、自分は重大なミスを犯してしまった。自分は役に立たない人間なんだ。
・根拠
1)前にも一度、同じ仕事をしている最中にミスをしたことがある。
上司からミスの指摘を受けた
2)上司が自分の同僚を飲みに誘い、自分は誘われなかった。
3)同僚との作業中に双方の不注意でミスをしてしまった。
・反証
1)このプロジェクトが始まる前は、問題なく仕事をこなし叱られたこともなかった。
新規プロジェクトに抜擢された。
2)特定のグループの人だけ誘っているのかもしれない。
3)ミスは双方の不注意で起こり、どちらが悪いというものでもない。
注意を受けたところ以外は上手くいったし進行ペースには問題がない。
ミスの分を差し引いても70点くらいの成果は出せている。