就活SST「主張は”押し通す”より”提案”する」
新聞読解「ホワイトデー誕生は不満から?」
以下、記事の要約です。
3月14日はバレンタインデーのお返しに男性から女性へ贈り物をする「ホワイトデー」だ。
欧州発祥のバレンタインに対し、ホワイトデーは日本で独自に生まれたとされ、福岡・博多の老舗菓子店が発案した説などが有力だ。
このテーマについての利用者さんの意見
- 日本はお返しの文化が根付いている
- 貰ったら嬉しい
- 自身に対してのご褒美の方が増えている気がする
- お返しがめんどくさい
今後は他人のための消費が自分のために移り変わりそうですね!!
就活SST
前回は、誤解なく伝えるための方法を、探しました。
今回は、主張したいことがあるときに、受け入れてもらうための方法についてです。
主張は”押し通す”より”提案”する
相手と意見が異なるときなど、自分の持っている主張を伝えたいとき、一方的に押し通そうとしてしまってはいませんか?
自分の言いたいことだけを一方的に伝えようとすると、トラブルの原因となってしまいます。
たとえ自分からは間違っているように見えたとしても、相手からすれば、相手が持っている考えこそが、筋の通った内容です。
それを否定しても、こちらの意見を受け入れてくれるどころか、平行線になってしまいます。
そもそも、人それぞれ価値観が異なる以上、どうするのが良いのか、絶対の正解など存在しないものです。
「どちらが正しいか白黒つける」のではなく、「お互いに納得のいく結論を出す」ことを目標と考えてみてください。
そのためには、まず相手の意見を否定せずに受け止めた上で、自分がどうしたいと思っているのか、提案の形で伝えることが重要です。
例を出しましょう。
Aさんは、ノー残業デーは残業をしないで全員が帰るようにしたいと考えていますが、Bさんはノー残業デーも残って仕事をしたいと考えています。
Bさん「ノー残業デーであっても、私は早く帰ってもやることがないので、残って仕事がしたいんです」
これに対して、どのように返答するのが良いでしょうか。
パターン①「普通はノー残業デーって言ったら全員帰るものだよね?どうしてそうしないの!?」
『普通は』という言葉、何気なく使ってしまっているかもしれませんが、実はかなりリスクのある表現です。
なぜならば、この言葉を使うと、相手の行動に対して「普通ではない」言い換えれば「異常である」と非難することになってしまうのです。
先ほども書いた通り、自分にとっては『普通』であったとしても、相手からすれば、相手が選んでいる行動自体が普通に見えているものです。
それを全否定してしまうのですから、トラブルになってもおかしくないのです。
パターン②「そうは言っても、ノー残業デーは全員帰らないといけないんだよ」
パターン①と言い方こそ異なりますが、この言い方も同じく、Bさんの発言を全否定してしまっています。
相手の言葉を一通りちゃんと聞いていたとしても、『そうは言っても』という表現を使えば、「あなたの言い分は認めていない、受け取る気がない」と伝えているようなものです。
パターン③「Bさんはノー残業デーでも仕事を頑張ろうと思ってくれているんだね。私は、ノー残業デーには全員が帰るようにしたいと思っているんだけど、どうかな?」
このように、相手の意見は相手の意見のまま否定せず受け止め、その上で自分が持つ意見がどのようなものかを、強制せずに伝えるのが望ましいでしょう。