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コミュニケーションのパターン

休日プログラム

本日は、就労移行支援事業所 リスタートの休日開所日です。

今日の休日プログラムでは、"コミュニケーションのパターン"について紹介します。

コミュニケーションが得意=誰とでも仲良くなれる ではない

コミュニケーションが得意な人、と言われると、社交的で、様々な人と話が盛り上がっていたり、多くの友人がいたりするような人が浮かんでくるかもしれません。

確かにそういった人も、コミュニケーション能力がある、という言葉でくくられるうちの1つではあるでしょう。

働く上では、コミュニケーション能力が重要視されるとよく言われます。

ですが、ここで言われるコミュニケーション能力とは、上記のような多くの人と話し、仲良くなる能力とは異なります。

重要なのは、「本当に必要なことや伝えたいと思っていることを、適切に伝えられる」能力なのです。

コミュニケーションの4つのパターン

ストレスを溜めず、快適に過ごすためには、自分の本音や気持ちを、押し付けるわけではなく相手に伝えていく必要があります。

今の自分が、どれくらいそういったコミュニケーションをすることができているか、少し確認してみましょう。

以下の8つの質問に対して、自分に一番当てはまりそうなものを選んでみてください。

忙しそうな先輩に、急いで資料に目を通してもらいたいと思っている。でも、先輩は「忙しモード」全開状態。あなたは・・・

  • 「お忙しいところ申し訳ありませんが、○○をお願いします」と勇気をもって頼む
  • 忙しそうなので、今はやめておこうと自分の依頼を引っ込める
  • 「今、忙しいですよね・・・」と言いつつも、なんとなく視界に入るようにその場をうろうろし、声をかけてもらうのを待つ
  • 相手が忙しいかどうかは自分には関係ないと考え、「とにかくお願いします!」ときっぱり頼む

今日も夕方に上司から仕事が投げられた。これで三回目だ。自分ばかりに頼むんじゃなくて、ほかの人もいるのに、と内心ムッとしたあなたは・・・

  • それでも、評価が気になるので「はい」と言って受け取ってしまう
  • カチンときて、「またですか?」と問い直す
  • 受け取りながら、「今日も残業かぁ・・・」と聞こえよがしにため息をつく
  • いったん受け取って検討し、ノーを伝える交渉をしてみる

家族になにかをやってほしいと頼んで出かけたが、帰ってみたらなにもできていない。 疲れているのになんでやっていないのかと、がっかりしたあなたは・・・

  • 全身で「怒りのオーラ」を出して、相手に「悪かった」と思わせる
  • 正直にがっかりしたことを伝え、相手の状況や理由も聞いたうえでどうしたら良いか提案する
  • 「なんでやってないわけ?すぐにやって」と言ってすぐにやらせる
  • 「こんな人に頼んだ自分が間違っていたんだ」と反省して、自分でやる

後輩が何度もミスをしている。これまでも「何がわからないのかな」と優しく聞いていたけれど、これで五回目。堪忍袋の緒が切れそうになったあなたは・・・

  • こいつはもうダメだとあきらめて、自分の運の悪さを嘆く
  • 「いい加減にしろよ、何度言ったらわかるんだ」とキレて怒鳴ってしまう
  • 「このままではまずいよ」と伝えて、具体的な変更点を提案する
  • これまでのミスを挙げ「君にはがっかりだよ」と冷静に説教し、迷惑をかけていることを認めさせる

会議のレポートをまとめたところ、先輩が「この間のレポート、すごくよかったよ」とほめてくれた。自分としてはそんなに良かったとは思っていないのに・・・

  • 「いえいえ、自分なんて・・・。そんなことありません・・・」と謙遜する
  • 「ありがとうございます。そんな風に言われると嬉しいです」と感謝する
  • 何か裏があるんじゃないかと思って、相手の真意を探る
  • 「やめてくださいよ、お世辞は」と言って、相手の言葉を否定する

自分が提出した報告書に対して、上司から「ダメだよ、こんなんじゃ」と頭ごなしに否定された。自分としては頑張ったのにとショックを受けたあなたは・・・

  • 「なんでですか」と上司に詰め寄る
  • (あ~あ、やっぱり自分はできないやつだ)と心の中で涙を流す
  • 「そうですか、具体的にはどんな点なのか教えてください」と質問する
  • この上司には何を言っても無駄だと思って、あとで聞こえよがしに愚痴る

疲れている時に家族から文句を言われ、思わずカチンときたあなたは・・・

  • 売られたけんかは必ず買う、倍にして返す
  • ここで波風を立てたらあとが大変だから、「ごめんね」と言って先に謝る
  • ムカムカしているけど、けんかをしたくないので、一週間口をきかないでいる
  • その場ではうまく対応できないと判断して、「ちょっと外に出てくる」と場を離れて対応を考える

電車で隣の人が音楽を聴いている。シャカシャカという音が耳障りだが、隣の若者はまったく気にする様子がない。そんなときあなたは・・・

  • 「すみません、ちょっと音を小さくしていただけますか」と話しかける
  • 思いっきりイヤな顔をしてにらみつける
  • 運が悪かったとあきらめ、やりすごすか、別の場所に移動して立つ
  • 「ちょっと、ここは公共の場でしょ」とはっきり注意する

上記の各質問で、1~4の回答は、下記のように分類されます。

Q1 1:アサーティブ 2:受身的 3:作為的 4:攻撃的

Q2 1:受身的 2:攻撃的 3:作為的 4:アサーティブ

Q3 1:作為的 2:アサーティブ 3:攻撃的 4:受身的

Q4 1:受身的 2:攻撃的 3:アサーティブ 4:作為的

Q5 1:受身的 2:アサーティブ 3:作為的 4:攻撃的

Q6 1:攻撃的 2:受身的 3:アサーティブ 4:作為的

Q7 1:攻撃的 2:受身的 3:作為的 4:アサーティブ

Q8 1:アサーティブ 2:作為的 3:受身的 4:攻撃的

一番多かったものが、あなたのコミュニケーションで最も多いパターンです。

攻撃的タイプの特徴

攻撃的タイプは、対立しそうな場面で、相手との関係よりも自分の望む結果を優先してしまうコミュニケーションのパターンです。

「自分は正しく、相手は間違っている」と優位な立場に立とうとして、一方的な言い方になったり、人間関係を勝ち負けで考えたりする傾向があります。

職場ではそうならなくとも、家族や身近な人に対してはこういった対応をしてしまう、という人も少なくありません。

表向きは押しが強く自己主張ができる人に見えるのですが、相手への期待が高すぎたり、正義感が強すぎたりすることで押しつけがましくなり、人間関係に不和をもたらしてしまうケースもあります。

受身的タイプの特徴

受身的タイプは、相手の気持ちを考えすぎて、あるいは関係悪化を恐れすぎて自分の気持ちを伝えられないコミュニケーションのパターンです。

相手に強く出られると言葉を飲み込んだり、忙しそうにしていると仕方がないと自分で背負い込んでしまったりする傾向があります。

自分が我慢すれば何事も上手くいく、相手をイヤな気持ちにさせてはいけない、といった考えを持つほか、問題が起きたとき、自分のせいだ、私が悪いからだと自分を責めてしまうこともあります。

作為的タイプの特徴

作為的タイプは、言いたいことを態度や雰囲気で伝えたり、第三者を介して相手をコントロールしようとしたりするコミュニケーションのパターンです。

何か不満があっても本人の前ではっきりとは言わないものの、黙っているのもしゃくだからとなんとか相手に察してもらおうとしたり、相手に罪悪感を抱かせることで操作しようとしたりするのが特徴です。

表向きは冷静でも、実際には攻撃的タイプに近く、心の中では「なんで自分ばかりこんな目に合うのか」「自分は損している」なんて考えていたりします。

アサーティブの特徴

アサーティブは、自分が伝えたい大切なメッセージを伝えつつ相手のことを確認し、対話を通じて問題解決を目指すコミュニケーションのパターンです。

一方的に相手を責めるのではなく、自分の側の責任を認めながらも伝えたいことはしっかりと伝え、双方が納得できる解決策を探そうとします。

自分中心のコミュニケーションを減らしていく

攻撃的、受身的、作為的の3つのタイプに共通しているのが、自分中心のコミュニケーションである、ということです。

こう聞くと、自分中心になっているのは攻撃的だけ、あるいは攻撃的と作為的の2つだけなのではないか、と思われるかもしれません。

実際に、攻撃的コミュニケーションはわかりやすく自分中心になってしまっています。

自分の言いたいことを一方的に伝えるのは、その場ではスッキリしたとしても、相手との関係を悪くしてしまうでしょう。

作為的コミュニケーションもまた、直接的な伝え方をしていないだけで、自分のことが優先で、他者を変えさせようとしていることに変わりはありません。

では、受身的コミュニケーションはどうでしょうか。これは、一見すると相手を中心としたコミュニケーションを行っているように見えます。

しかし実際には、相手に嫌われたくない、自分が傷つきたくないという、自分中心のスタンスがその裏に潜んでいます。そのため、現れる態度は正反対でも、”自分のために”選んでいる行動であることには変わりないのです。

実のところ、攻撃的、受身的、作為的コミュニケーションをゼロにするというのは現実的ではありません。

時には、あえてこれらのコミュニケーションを使わざるを得ない、なんて場面もあるかもしれません。

しかし、これら自分中心のコミュニケーションは、いずれも他者に悪印象を持たれ、人間関係に悪影響を及ぼしてしまいます。

常にアサーティブにするのは難しくとも、相手と考えが異なるときなどに、パッと浮かんだ自分の考えは絶対のものなのか、他に見方はないのかと、一度考えてみると良いでしょう。

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