認知行動療法講座

前回は、認知の歪みを見つける練習を行いました。
今回も引き続き、認知の歪みを見つける練習を続けていきます。
認知の歪みを見つける練習
認知の歪みを見つける練習をしてみましょう。
とあるシーンで浮かんだ自動思考について、そこに含まれる認知の歪みを考えます。
また、どのような考え方であれば認知の歪みを含まないのかも合わせて考えてみます。
例:頼みごとをしたらイヤそうな顔をされた
状況:同僚に頼みごとをしたら、「え?いま?」とイヤそうな顔をされた。 結局手伝ってくれることにはなったけど・・・。
自動思考A「私のことなんて手伝いたくないと思っているんだ」
感情:悲しい、傷ついた
自動思考B「きっと、Aさんの仕事ならやるんだろうな」※Aさんは同じ部署の同期
感情:みじめ、むなしい
自動思考C「あんな顔されるくらいなら、もう人には頼まない!」
感情:イライラ、くやしい
それぞれに含まれる認知の歪みについて考えてみましょう。
自動思考A「私のことなんて手伝いたくないと思っているんだ」
認知の歪み:結論の飛躍(心の読みすぎ)
実際にイヤと言われたわけではないのに、相手の一瞬の表情だけで感情を勝手に推測してしまっています。
その結果、「自分のことが嫌いなんだ」という思い込みを作ってしまっているようです。
自動思考B「きっと、Aさんの仕事ならやるんだろうな」
認知の歪み:過大評価、過小評価
「相手にとって自分は他の誰かよりも下の存在なんだ」という思い込みから、自虐的に考えてしまっています。
自動思考C「あんな顔されるくらいなら、もう人には頼まない!」
認知の歪み:情緒的な理由付け
相手の一瞬の反応で自分が傷ついたために、相手に対して拒絶の感情が出てしまい、コミュニケーションを遮断してしまっている状態です。
認知の歪みを含まない考え方
例)「無理させちゃったかな。次、お願いするときは早めに声をかけよう」
人に頼みごとをするというのは、どこか気が引けてしまうものです。
だから、相手のちょっとした対応が気になってしまって「やりたくなかったのかな」「私の仕事だからイヤなのかな」などといった自動思考が働き、傷ついてしまうこともあるかもしれません。
相手が手伝ってくれたと言う事実を客観的に受け止めて相手に感謝し、気持ちを切り替えることが重要です。
「自分が突然頼まれたとしたら、同じ態度をとってしまうかもしれない」などと想像してみると相手の態度を受け入れやすくなり、それでも手伝ってくれたということに感謝の気持ちが向けられるかもしれません。
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