こころの健康を保つために必要な3つのこと
「メンタルヘルス」という言葉を簡単に表すと、文字通り「こころの健康」となるでしょう。
あなたは、「こころの健康」ということばから何が連想されますか?
「こころの健康」は、 人がいきいきと自分らしく生きるために重要であり、生活の質にも大きく影響します。
身体にも、調子の良いとき、悪いときの波はありますよね。
絶好調なこともあれば、ちょっと調子が悪いと感じることもあり、時には病気になってしまうこともあります。
これと同じことを、こころの健康についても言うことができます。
あるデータによると、1000人の人口で、1年間に何らかの精神的不調を経験するのは、のべ約300人だそうです。
その大半は大きな出来事や心配事に際しての、不安やそれによる不眠、いらいら、抑うつ気分です。
このように、精神的不健康は決して珍しい状態ではなく、いつ誰がなってもおかしくないのです。
眠れない夜や、少し程度のイライラ感は大半の人が経験するものではないでしょうか。
ただでさえ現代社会は生活のテンポが速く、誰もが精神的不健康と隣り合わせ・・・・・・。
そして、統合失調症やうつ病は決してまれな病気ではありません。
統合失調症はどの国や地域でも、いつの時代であっても、人が100人いれば一生のうち1人~2人が罹患すると言われている病気です。
うつ病に関しては、WHOの調査結果によれば常に人口の5パーセントがかかっている状態であるといいます。
このように、数字の面から言えば、精神的な不調は、むしろポピュラーな病気といってもいいくらいでしょう。
こころの健康を保つために
睡眠はとても大切
まずは、自分の1日の心と体のリズムを知りましょう。
リスタートでは、セルフチェックを行うことで現在の自身の身体のリズムを把握します。
セルフチェックとは、自身の就寝時間と起床時間を設定し、設定した時間と実際の就寝時間、起床時間との差異を確認したり、眠りの状態を記録することです。
これは毎日行っていきます。
実は、記録をつけるだけでいいんです。
記録をつけないでいる状態と、記録を開始したあとの状態、どちらが睡眠リズムを意識できると思いますか・・・?
やっぱり記録をつけていたほうが、睡眠や生活のリズムを意識できそうですよね。
レコーディングダイエットと同じ理論です。
毎日睡眠を記録し、少しずつ睡眠時間を安定させていきましょう。
起きている時間を活動的に過ごし、運動をする。
体内時計がリセットされて、夜、スムーズに眠りにつけるようになれば、日中を活動的に過ごす事が出来ます。
リスタートでの様々なプログラムでは、他者との関わりを通じて生活にメリハリができます。
また、「活動」とは、勉強や運動はもちろんですが、それよりも、誰かとの会話・達成感というもののほうが心に与えてくれる影響が大きいんです。
人間は、コミュニケーションをとる生き物です。
言葉が発達し、身振り手振りのジェスチャー、目線、服装・・・・・さまざまなコミュニケーション手段が、他のどの生き物よりも豊かです。
人間にとってコミュニケーションが重要であることがわかりますね。
誰かと対話をするということは、実は心と体の健康を保つために、とても大切なことなのです。
さらに、達成感という感覚も、心理面によりよい影響を与えてくれます。
通所するだけでも心は満足するので、通所をしない人よりも通所を継続する人のほうが心の満足度・充実感が違います。
通所しないでいると「今日もできなかった・・・」と落ち込んでしまうのは想像がつきますよね。
しかしもし少し頑張って通所できると「今日は頑張れた」と心が元気になるんです。
もしかしたら、「達成感なんて・・・」と難しく思うかもしれませんが、想定している目標値が高すぎるだけかもしれません。
まずは設定時刻に起きる。
それができなかったとしても、外出の支度をひとつでもする。
もしできたら、一歩外に出てみる。
次は駅まで行ってみる。。。
こういった小さなステップを目標にしてみましょう。
小さすぎる目標でも、達成感は必ず得ることが出来ます。
これが心の健康につながります。
高い目標に向かって努力をするのも大切ですが、まずは小さな一歩から。
通所に慣れてきたら、「リスタートで職員と会話をすることを目標にしてみたら」という提案もしています。
身体を動かそう
こころの健康は、身体の健康とも直結しています。
そして、適度な運動の習慣は、身体の健康を維持する助けになります。
リスタートはプログラムの中にアクティビティを取り入れています。
事業所の近くには四季折々の自然が楽しめる戸山公園があり、こちらでの運動や散策を行うことができます。
さらにストレッチをして、普段使わない筋肉、こわばってしまっている筋肉を伸ばし、リラックスをはかります。
それ以外にも卓球やボードゲーム、伝言ゲームなどをしつつ、気分転換ができるように組み込んでいきます。
これらも、先程述べたように、最終的には達成感や心の満足感を得ることが目標。
普段のプログラムでは、「参加した」「答えられた」という達成感を得ることができます。
そこにさらに、「活動できた」「新しいことができた」という活動の指標を追加することができるんです。
達成感があるかと聞かれても難しいかもしれませんが、「できた」と思えるだけで、心は満足して自信を持つことが出来ます。
プログラムの詳細や、戸山公園の様子はこちらから確認できます!
楽しみながら、無理なく続け夢の実現に一歩前進しましょう!