自分を好きになれない人のための、自分を認めるテクニック

第14回 教えて!リス太くん

みんなは【自己肯定感】と聞いて、
どんなイメージを持つかな?

自己とは己(おのれ)すなわち、自分のこと。
そのとおりであると認めること。また、積極的に意義を認めること。

自己肯定感とは文字通り、自分を肯定している感覚のことで
自分は生きる価値がある、 誰かに必要とされていると、自らの価値や存在意義を肯定できる感情のことをいいます。
自分の良いところも悪いところも含めて肯定できる、前向きな感情ともいえます。

 

自己肯定感の高い子供は、自分に自信があり、何事にも挑戦していく強い心を持っています。
また、自己肯定感があると心に余裕があり、人に優しく親切に接することができるので、多くの人が周りに集まり、支えられて生きていく方が多い傾向にあります。

自己肯定感とは人生を大きく変えてしまうかもしれない大切なものなのです。

自己肯定感は高く持ちたいと思うものの、人から褒められる体験をすると違和感や抵抗感を感じ、褒められたことを否定したいような気持ちになってしまうことがあります。
自分で自分を認めることができていないため、あるいは、他人が自分を認めてくれるなどということが想像できないために、せっかく他人がほめてくれても、必要以上に謙遜したり、場合によっては、「何かに利用しようとしているのではないか?」と疑ってしまう事もあるでしょう。
褒められていることを否定するというのは、自己肯定感を高めるチャンスを逃し、反対に自己肯定感がある人が他人に褒められると、素直に喜ぶことができ、褒め言葉を素直に受け入れることが、より一層自己肯定感を高めることに繋がります。

自己肯定感の高い人と、低い人についての、ほめられた時と怒られた時の反応の違いを見てみましょう。
ここでは、よりわかりやすいように、少し極端な例を取り上げています。
ですので、実際にはこの中間の反応をする方が多いと思います。

「よりどちらの反応に近いかな?」と、自分にあてはめてみてね!

 

〈ほめられた時の反応〉

自己肯定感が高い人    →    素直に喜ぶ、相手に感謝する

自己肯定感の低い人    →    素直に喜べない、嫌味なのでは?と疑う

 

〈怒られた時の反応〉

自己肯定感が高い人   →    あまり落ち込まない、自分のミスを認める、

                                                        自分を高める意見として歓迎する

自己肯定感の低い人   →     必要以上に落ち込む、自分はダメな人間だと感じる(拡大解釈)

                                                        『絶対にミスはダメだと』自分を追い込む(完璧主義)

                                                        嫌われているのでは?(疑いや不安)

                                                        逆切れする(拒否反応)

 

自己肯定感が低い人の特徴として、いつも何かに心配しているという点も挙げられます。

【いつも何かを心配している】

自分のしたことに対して全く自信をもつことができません。
そのため、これでOKと安心することができず、いつも何かに心配して自分ならこれでいいと思うけれど相手はどう思うかわからない、と心配してしまう。

【他人の目が気になる】

自分の思い通りに行動していても、周りからおかしいと思われていないか?周りに迷惑をかけていないか?と不安になり、自分に自信が持てないので、自分の下した決断にも自信を持つことができず、他人の目が気になり何か問題が起こった時に必要以上に自分を責めてしまうようです。
自己肯定感が低い人はいつも自分を責める癖がついています。そのため、より一層自分のことを認めることができなくなるのでしょう。
自分が悪い、自分さえちゃんとしていれば、とばかり考えているようでは、自己肯定感が高まるわけがありません。
反省することは大切なことですが、必要以上に自分を責めてはいけません
自分に自信がないから最初から無理と決めつけ、諦めてしまいます。

この世の中には、やってみなければわからないことが多々あり、チャレンジによって成功体験を経験すれば自己肯定感も高まるのでしょうが、新しいことにチャレンジしないため、いつまでたっても理想の自分に近づくことができない
そうなると、「やっぱりな」、「どうせ私は」とさらにチャレンジしなくなって、負の連鎖にはまり込みます。
潜在意識には生まれてから今までの様々な経験を通して、たくさんのイメージが蓄積されています。
自分の潜在意識の中にどんなイメージが蓄積されているかによって、自己肯定感の高低が決まります。
プラスのイメージがたくさん蓄積されていると自己肯定感は高くなります。
マイナスのイメージばかりだと、自己肯定感は低くなってしまうのです。

自己肯定感を左右するもっとも大きな要因は幼少期の環境です。
親との関わりで、ありのままの自分を愛してもらえたかどうか、これが自己肯定感の高低を大きく左右します。
いつも怒られたり、ダメな子だと言われたりしていると、『自分はダメな子』『要らない子なんだ』と思ってしまいます。

これを自分の意志の力だけで変えようとしても、とっても難しいよね……じゃあどうすればいい?

 

全てが得意でなくて良いんです。

他人と比べて出来ないことを探すのをやめましょう。
人にはそれぞれ得意、不得意があります。
出来ないことがあるのは世界中であなただけではありません。
だから人は協力し合うのです。自分が不得意の事は得意な人に任せればよいのです。
自分が出来る事と出来ないことを知りましょう。
自分の得意な事・興味のある事・できそうなことを洗い出します。
すべての分野において、得意でなくてもいい。
また、みんな不得意分野を持っているということを認識すれば自分を責める理由もなくなるでしょう。
自分の得意な事を実践することが自信を持つ近道となり、自己肯定感を高めることにつながります。
無理せず出来る範囲で好きなことを続けていくことも重要です。
そしてまずは『自己否定感』を低めましょう。

言い訳は自分に対する心の精神薬
何でも自分自身だけが悪いと責任を感じるのではなく、「失敗した理由」を必ず複数個挙げて考え、自分自身の力不足以外の要因についても考察するようにします。
自己肯定感を低める要因を冷静に分析し、次にどうすれば良いかを考える事が出来ます。
『完璧主義』という特徴ありますが、『完璧主義』はその人における自信への評価を厳しくし、『自己否定』することになります。
この様な自分を強く否定してしまう癖は治して、自己を許してあげるような『言いわけという自分への甘え的な考え』も少しは持つようにしましょう。

承認欲求を弱める
自己肯定感を高めるには、『承認欲求』を弱めるのが非常に効果的です。
「承認欲求が高い人間」は「自分自身の欲求」ではなく、「他人の欲望」のレール上にいる人間です。
良し悪しの価値の基準を「他人」ではなく『自分』の中にもつこと。
それが自己を肯定するということの本質です。
自分が良いと思うことを大事にしてみてください。
自分で自分のことをほめてあげましょう。
そうすることによって自分に自信を持つことができ、自己肯定感を高めることにつながるでしょう。

目的意識を持つ
自己肯定感とは『自分にとってより良い状態』へ向かうためのものです。
自分はどう感じているか、本当はどうしたいのかを自分に聴いてみてください。
それを目的として、そこへ向かうために自己肯定感を高めるのです。
小さいことから大きなことまで、何でも良いので『こうしたいという思い』を少しずつでも叶えて行くことによって自己肯定感は自然に高まって来るでしょう。

自分に自信がつくという事は、自己肯定感を高める一番の方法です。
自分は自己肯定感が低いという自覚があるのなら、他人の褒め言葉を信じるところから始めてみませんか?
あなたの信用できる人の褒め言葉を信じて、少しずつ自信をつけることができるのではないでしょうか?
すべての分野が得意でなくても良い事を知り、自分の得意分野で人の役にたち、他人から感謝されたり、ポジティブなプラス思考で引っ張ってもらったり、ほめてもらったり、少しずつ自分の存在意義を認めることができるのではないでしょうか?

もし少しでも、前よりも自分のことを認められるような気がしたなら、まずその一歩を踏み出した自分を自分で褒めてみませんか?
自分で自分をほめるなんて、とんでもない!
自分は褒められるようなところは何もない!
と、かたくなに信じているとしても、人はあなたをほめて、あなたに感謝しているのです。
何か頑張った時、他人から褒められたとき、感謝されたときには、自分でも自分のことをほめてあげましょう。

そうすることによって、『自分に自信を持つ』ことができ、『自己肯定感を高める』ことにつながるでしょう。
自分に自信をもって、自分のことを認めてあげることが、より能力を発揮することにもつながるでしょう。
傲慢になってはいけませんが、必要以上に謙遜することもありません。自己肯定感を高めて、より良い人生をおくりましょう。

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