ブログ 教えて!リス太くん

統合失調症とは① ~知っておきたい統合失調症の症状~

今回ご紹介するのは、「統合失調症」という病気です。
なんとなく聞いたことはあるけど、
よくわからない・・・という方も多いのでは?
3回にわけて「統合失調症」について紹介していくので、
リス太くんと一緒に学んでいきましょう。

ご質問はお気軽に就労移行支援所リスタート高田馬場まで!

第15回 教えて!リス太くん

「統合失調症」って聞いたことあるけど・・・
どういう病気や症状のことを言うのかな??

統合失調症とは

精神機能のネットワークが
うまく働かなくなる状態をいいます。

私たちは喜びや怒り、悲しみ、楽しみといったさまざまな感情をもっています。
こうした感情や思考は、脳内の精神機能のネットワークを使って行われています。
ところが、何らかの原因でさまざまな情報や刺激に過敏になりすぎてしまうと、 脳が対応できなくなり、精神機能のネットワークがうまく働かなくなることがあります。
そのため、感情や思考をまとめてあげることができなくなります

このように脳内の統合する(まとめる)機能が失調している状態が統合失調症です。

精神機能のネットワークは脳内のさまざまな場所で行われています。
その不調の場所によって、実在しない人の声が聞こえるなどの現実にないものをあると感じる幻覚が現れたり、周りで自分の悪口を言われていると思いこむ被害妄想が出たりなど、さまざまな症状が出現します。
人々と交流しながら日常生活や社会生活を営むという機能が障害を受け、「自分の状態がおかしいかもしれない」と反省的に考えることが困難になる、『病識の障害』という特徴を持ち合わせています。

約100人に1人がかかるといわれていて、
決して特殊な病気ではないんだ。

思春期から青年期という10歳代後半から
30歳代に発症することが多い病気なんだよ。

じゃあ次は症状について詳しく
見てみよう!

具体的な症状

統合失調症の症状は大きく3つに分けられます。

1.「陽性症状」

陽性症状は、幻覚や妄想といった、本来あるはずのないものが現れる症状です。
統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。

<幻覚>現実にないものをあるように感じる

視覚や聴覚、嗅覚、触覚などさまざまな感覚で現れ、なかでももっとも多くみられるのが、実在しない人の声が聞こえる幻聴です。
その声は、自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。

<妄想>現実にはあり得ないことを信じ込む

自分の悪口を言っている、見張られている、だまされているといった被害妄想が代表的です。

<自我意識の障害>誰かに支配されていると感じる

自分と外の世界との境界がはっきりしなくなって周囲の影響を受けやすくなり、自分の行動や考えを誰かに支配されているように感じるようになります。

<思考の障害>まとまりのない会話や行動になる

考えにまとまりがなくなり、一つの話題から全く別の関連性のない話題へ話が飛んだり、つじつまが合わないことを言ったりします。
会話が支離滅裂になり、周囲の人は理解できなくなったり、考えが急に中断されて、突然何も言葉が出てこなくなることもあります。

2.「陰性症状」

陰性症状は、感情の平板化や意欲の減退、思考の低下などの症状です。
多くは陽性症状に遅れて現れます。

<感情の鈍麻・平板化>喜怒哀楽の表現が乏しくなる

単なる気分の高揚や落ち込みではなく、感情そのものの表現が乏しくなり、他の人と視線を合わせなくなったり、動きのない表情をします。
他の人の気持ちに共感したりすることも少なくなります。

<意欲の減退>意欲や気力が低下する

学校の勉強や仕事など何事に対しても意欲や気力がわかず、周りのことに興味や関心を示さなくなります。
集中力も低下し、一度に多くの物事に対処するのが困難になります。

<思考の低下>会話の量が減り、空虚な内容になる

話しかけても、短くて素っ気ない内容の、途切れとぎれの返事になります。
あるいは、まったく答えられないこともあります。

<対人コミュニケーションの支障>人との関わりが減り、自閉的になる

多くの場合、1日何をすることもなくぼんやりと過ごし、社会性が低下します。

3.「認知機能障害」

認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断などの知的な能力を指します。
統合失調症では、これらの認知機能の障害がみられ、生活・社会活動全般に支障をきたします。

<選択的注意の低下>情報や刺激を選んで、それに注意を向けることができない

周囲のさまざまな情報や刺激に対して、取るに足らないものを無視して必要なものだけに注意を集中することができません。
例えば会話中に、周囲の動きや物音などにとらわれて落ち着きがなくなるなどの行動がみられます。

<比較照合の低下>過去の記憶と比較して判断できない

例えば、Aさんがもっている本と同じものをBさんがもっているという理由だけで、AさんをBさんと思い込むというようなことがみられます。
これは、ある情報や刺激に対して、過去の記憶の情報に適切に照合することができないために起こるものです。
また、細かなことにこだわって全体を把握できなかったり、言葉に隠された意味や比喩などを理解できないことがあります。

<概念形成の低下>物事をグループ化して概念化できない

さまざまな情報に対して、類似点と相違点を区別して物事をグループに分けて概念化する機能が低下し、過去の類似の体験に基づいての対応ができません。
例えば、箱は積み上げ、衣類はタンスにしまうといった整理整頓ができなかったり、手順よく料理ができないなどの不具合が生じます。

最初は気づかないかもしれないけど、
どれも日常生活に支障が出てくるね・・・

じゃあ、一体なにが原因なのか、
次回一緒に勉強しよう!

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