日本三景といえば・・・?
今日7月21日は「日本三景の日」です!
日本三景とは、日本を代表する美しい三つの景勝地の事で
宮城県の松島、京都府の天橋立、広島県の厳島の事です。
リス太くんMEMOによると・・・
K君:「日本三景は誰が決めたの?」
リス太:「江戸時代の儒学者・林春斎って人なんだよ。彼が全国を旅して書き綴った、
日本国事跡考という本のなかで美しい景勝地として日本三景を紹介したんだよ」
K君:「いつ頃の時代?」
リス太:「ときは1643年のことでござる・・・三代将軍・徳川家光の時代。
なぜ春斎は松島、天橋立、厳島を日本三景に選んだんだと思う?」
K君:「3カ所に共通しているのは海に面している事かなぁ?」
リス太:「そうだね。海が美しかったり、松林が美しいところだよね」
K君:「あと共通することと言えば・・・?あ、近くに由緒正しい寺社仏閣があるよね?」
リス太:「そうなんだよ。
この3カ所を日本三景とした明確な理由は定かではないけど
松島には東北一の禅寺・瑞巌寺があるでしょ?
天橋立には、平城天皇の勅願によって建立され、
日本三大文殊の一つに数えられる文殊菩薩を本尊とする智恩寺があるんだ。
厳島神社には平清盛の信仰により平安朝ならではの寝殿造りなんだよ。
高名な社寺を背景にもつ三つの場所は、
東北、京都、中国地方へ威光を示すのに絶好の場所となっているんだ。
当時の時代背景を考えると、徳川の世になって40年ほどのころで、
世情は安定していたかのように見えたけど、地方では治世に対する不満が募っていた
地域もあったんだって。そこで、全国を威圧するために、
日本三景が考えだされたとも言われているんだよ」
K君:「そうなんだ。歴史は深いね。
百人一首に詠まれた天橋立・芭蕉が詠嘆した松島・信仰を集める厳島神社を擁す宮島」
リス太:「当時の頃と今とはだいぶ違うかもしれないけど、これだけの年月が経ったのに
今もこうして日本三景としての風情を保って親しまれているってすごいし、
林春斎って人はほんとにすごいんだね」