花火のルーツはイタリア!?
8月といえば花火大会の最盛期ですね!
毎年、梅雨開けが告げられると日本各地で大小の花火大会が開催されます。
花火のルーツは実はイタリア!
花火のルーツは「狼煙(のろし)」だと伝えられているけど、
現代のような色鮮やかな花火はルネサンスが興った14世紀のイタリアで、
キリスト教のお祭りで見せ物として始まったそうなんだ!
日本には安土桃山時代の後期、天正17年(1589年)7月に
伊達政宗が花火を鑑賞したという記録が残っています。
その後、江戸時代の慶長18年(1613年)8月にイギリス国王のジェームス1世の使者が、
現在の静岡県にあった駿府城を訪れた際に、徳川家康に花火を見せたのがきっかけです。
それから日本で花火が流行していきました。日本全国の諸大名を通じて広まったそうです。
花火は「花火玉」とそれを打ち上げる「打上筒」を使って打ち上げられます。
打上筒には、花火玉を上空へ飛ばすための「発射薬」が入っており、
これを着火することで花火玉が上空へと打ち上げられます。
打ち上げと同時に、花火玉の導火線にも着火されます。
花火を打ち上げる花火師は、発射薬の量と導火線の長さを調整することで、
花火の高さを決めています。
花火玉のなかには、
和紙で包まれた火薬がいくつも詰め込まれています。
これらの火薬が順番に発火することで花火として夜空に輝きます。
花火は使われている火薬の燃焼温度が高いほど明るく光ります。
そして色は「色火剤」が燃えることで発色します。
花火の色は炎色反応の原理を応用して作られています。
たとえば、赤系なら「炭酸ストロンチウム」、青系なら酸化銅などが使われています。
星くずのようにキラキラと光るのはアルミ、金色に輝く花火にはチタニウムなどが使われています。
これらの色火剤を組み合わせることで、多様な色を作り出しています。
最近の流行はミントグリーンやパステルピンクなど、淡い色が登場しており、
新作花火で使われています。
金属化合物が燃えることで、色とりどりの花火ができます。
花火には「玉名(ぎょくめい)」という花火の種類を表す名前があります。
代表的なのが同心円状に広がる「菊」と「牡丹」です。
どちらも「割物」という方式で作られていますが、
菊は玉の中心から広がる星
(光や色彩、煙を出す小さな花火玉のこと)が、
尾を引いて開くのが特徴です。
一方、牡丹は星が尾を引かずに
パッと光って消えるのが特徴です。