発達障害ってどんな病気?②~タイプ別の特徴~

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発達障害ってどんな病気?

第48回 教えてリス太くん

今回は発達障害の細かなタイプと

特徴について見ていくよ!

 

 

発達障害者支援法によると、

発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、

学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって

その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」

と定義付けられています。

 

 

広汎性発達障害の特徴

1. 対人関係の障害

2. コミュニケーションの障害

3. パターン化した興味や活動

4.社会性の障害

などが広汎性発達障害の主な症状です。

また、記憶力がとても優れている場合もあります。

感覚が過敏であるという特徴や、想像力の障害などもみられます。

 

広汎性発達障害には知的能力に障害がある場合もあり、

知的能力に障害のない広汎性発達障害は高機能広汎性発達障害とも呼ばれます。

 

社会性の障害

広汎性発達障害にみられる社会性の障害には、4つのタイプに分類されます。

 

孤立型

他の人が見えていないかのような行動をするタイプで、

呼ばれても返事をすることはなく、すれ違っても全く反応はありません。

人に対しての関心がなく、同情することもありません。

孤立型は、無表情・クレーン現象が目立ちます。

*クレーン現象とは、他人の手を使って自分がしたいことを

代わりにしてもらおうとする行動のことを指します。

 

受動型

他の人に自分から関わっていくことはしませんが、

他の人からの接触は嫌がることはありません。

言われたことには何でも従います。

最も問題行動の少ないタイプです。

しかし、嫌なことも受け入れてしまうので、負担がかかり、

パニックを起こしてしまうこともあります。

 

積極・奇異型

他の人に積極的に関わろうとしますが、自分本位な一方的である場合が多いです。

自分の好きな話を一方的に話し続けたり、同じことを何度も繰り返して話続けたりします。

高機能自閉症やアスペルガー症候群によくみられ、知的には高い場合が多いです。

 

形式ばった大仰な群

成人期以降に現れるタイプであり、非常に礼儀正しく、親に対してまでも堅苦しく振舞います。

自分の知っている人付き合いのルールを、何としても守ろうとするこだわりがあります。

また、状況に応じて対応することが困難であるという一面もあります。

 

コミュニケーション能力の障害

冗談や皮肉の意味がわからず、言葉をそのまま受け止めてしまう

・相手の気持ちを考えられず、言ってはいけないことも言ってしまう

・話し方が独特であり、ですます調や抑揚のない話し方をする

・言語の発達が遅い(または失語)がみられるなどの特徴があります。

 

強いこだわり

食事へのこだわりから偏食となったり、特定の興味のあるものに熱中したりします。

行動にもこだわりがあり、自分の好きな行動パターンや手順ではなくなると、

嫌がったりパニックを起こしたりします。

感覚が敏感(鈍感)

苦手な音や臭いがあったり、暗いところを嫌がったりします。

触られる感覚や眩しい光を嫌ったり、衣服の(素材の)肌触りによって

嫌がったりする場合もあります。

感覚が極端に鈍感な場合は、痛みを感じにくく怪我に気付かない場合や、

味覚に鈍感で腐っているものでも食べてしまう場合があります。

 

 

広汎性発達障害の原因

広汎性発達障害の原因は明らかになっていませんが、

遺伝や染色体異常などの生物学的な異常によって発生すると考えられています。

育て方や本人の怠慢などが原因ではありません。

 

自閉症スペクトラム障害(ASD):自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群

自閉症スペクトラム障害は、広汎性発達障害PDDとほぼ同じ意味になります。

広汎性発達障害という名称では、障害のイメージがわからないという意見もあるため、

最近では自閉症スペクトラム障害という呼び方が増えてきています。

自閉症スペクトラム障害の診断は以下の3つの基準で行います。

 

1.対人関係の形成が難しい「社会性の障害」

 2.会話が苦手な「言語コミュニケーションの障害」

 3.想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う「想像力の障害」

 

この3つの障害がみられる場合は、

自閉症スペクトラム障害と診断されます。

 自閉症とは

1. 他人との社会的関係の形成の困難さ

 2. 言葉の発達の遅れ

 3. 興味や関心が狭く特定のものにこだわる

の3つの特徴をもつ障害です。

 

自閉症の原因

自閉症の原因は、親の育て方ではありません。

生まれつきの脳の構造や機能の異常が原因と考えられています。

遺伝や環境、妊娠中や出産時のトラブルなども原因の一つです。

自閉症の具体的な特徴

空気が読めない、雰囲気が理解できない。

みんなが静かにしているから、自分も静かにするということが

理解できない特徴があります。

 

人の気持ちがわからない、表情が読めない

人の気持ちがわからない。

厳しい表情の人を笑ってしまう。にらまれても気づかない。

相手が嫌な表情をしても気がつかない。

人の気持ちが理解できない特徴がありあます。

 

常識や暗黙のルールが理解できない。

常識やマナーが守れない。

友達の物を勝手に使うとダメということが理解できない。

なんとなく決まっているルールが理解できない。

暗黙のルールが理解できない特徴があります。

その場の状況で対応を変えられない

その場の状況で臨機応変に対応を変えられない。

「思ったことを教えて」といわれると、

相手が嫌がることを言ってしまう。

会話の内容に応じて、自分の会話の内容や、

振る舞いを変えられない特徴があります。

 

言葉の遅れがある

言葉の遅れがあることです。幼児期には言葉の遅れが見られます。

相手の言葉をおうむ返ししてしまう。小学生になっても、ちょっと変な喋り方をする。

コミュニケーションが苦手で、言葉が遅いのが自閉症の特徴です。

他人に関心がない。

他人に関心がないことです。友達と遊ばない。友達になじめない。

ずっと一人で遊んでいる。自分の世界に入り込んでいる。

他人とコミュニケーションをとるのが苦手。

自分以外の周囲の人に興味や関心がないことが自閉症の特徴です。

 

感情表現ができない

自閉症の特徴は、自分の感情を表現できないことです。

思ったことを言えない。自分の気持ちを表情に出さない。

泣かない。笑わない。嬉しくても相手に感謝の気持ちを伝えられない。

怒っても、悲しくても、喜んでも表情が変わらない。

感情表現が苦手なのが自閉症の特徴です。

 

変化が嫌い。

変化が嫌いなことです。いつも通りにこだわりがある。

いつもと違うと不安になる。

予想と違うことがあると不安。予期しない変化でパニックになる。

同じ手順にこだわる。

他の人が不思議に思うくらい同じことにこだわり、変化が嫌いなこと。

特定のものにはマニアック

こだわりが強く、自分に興味があることに極端にマニアック。

自動車のことを暗記している。電車が好きでずっと見ている。地図を覚えている。

自分に興味があることには異常にこだわり、膨大なデータを暗記したり、

集めたりしている。

 

同じ行動を繰り返す。

同じ行動をずっと繰り返すことです。ぴょんぴょん飛び続ける。

同じ物を触っている。手を振り続けている。クルクル物を回し続ける。

同じことを繰り返す常同行動をする。

 

運動が苦手、運動神経が悪い。

運動が不得意で、運動音痴なことです。縄跳び、跳び箱が苦手。

鉄棒の逆上がりができない。ラケットやボールなどの道具を使った運動が不得意。

ダンスや体操が苦手。極端に運動神経が悪い。

 

手先が不器用で、道具を使うのが苦手。

手先が不器用で、道具を使うのが苦手なことです。

鉛筆や箸を使うのが苦手。字が汚い、絵が下手。

ひもが結べない。ハサミがうまく使えない。

偏食、好き嫌いが激しい。

食べ物の好き嫌いが激しく特定のものしか食べない。

味覚が過敏で食べ物の好き嫌いが激しい。好き嫌いが激しく偏食。

 

触れる物を嫌がる。

触覚過敏で触れる物を嫌がることです。

乳児や幼児の頃に抱きしめると嫌がる。

手を繋ぐことを嫌がる。帽子を嫌がる。あごひもを嫌がる。

服の素材が違うと嫌がる。歯磨きや耳かきを嫌がる。

大きな音を嫌がる。光を嫌がる。

 

聴覚過敏

大きな音でパニックになる。

視覚過敏でちょっとした明かりを眩しく感じる。

周囲の雑音が気になり集中できない。

白い紙を眩しく感じる。周囲はなんともない明かりを眩しく感じる。

聴覚が過敏や視覚が過敏

においに敏感、痛みを感じない、姿勢が悪い。

いろんな感覚が偏っている。嗅覚が過敏でちょっとしたにおいが我慢できない。

血がでても痛みを感じない。自分の体を傷つける自傷行為がある。

平衡感覚が偏っていて姿勢が悪い、クルクル体を回しても全然目が回らない。

 

曖昧な表現が理解できない。

抽象的な表現や曖昧な表現が理解できないことです。

「あれ」「いつか」「たぶん」「ちゃんと」抽象的な表現が理解できない。

 

冗談や皮肉が理解できない

慣用句や冗談、皮肉などが理解できないことです。

比喩表現を言葉通りの意味に解釈してしまう。

ユーモアが通じない。

 

複数のことが同時にできない。要領が悪い。

要領が悪くて、複数のことが同時できない。

黒板に書いていることを見ながら、ノートに書き写すなどが出来ない。

一つ一つのことはできても、それを同時にできない。

 

行動が切り替えられない。

自閉症の特徴は、一つのことをいつまでもやめない。

周囲の人が声をかけても、聞こえていないようにずっと同じことを続けてしまう。

「片付けの後に食事」と言われても、ずっと片付けを続けてしまう。

 

時間の概念があまりない

時間を区切って行動できない、時間の概念があまりない。

昔あったことを、ついさっきのことのように話したりする。

集中しすぎて時間が区切れない。ダラダラして時間を区切れない。