お彼岸にはぼたもち?おはぎ?
彼岸といえば、お供えものの定番「ぼたもち」や「おはぎ」が食べたくなりますね。
就労移行支援事業所リスタートでは、お彼岸前の十五夜の時に一足早く食べてしまいました・・テへ
もち米とうるち米を混ぜて炊き、適度につぶして丸めたものを小豆あんで包んだ和菓子ですが・・・
K君:リス太君 この前の『ぼたもち』何個食べたの?
リス太:僕は『おはぎ』を5個食べたよ。
K君:えっ???おはぎ?ぼたもちでしょ?
リス太:古くからお彼岸に食べるものとして伝わっている
「ぼたもち」と「おはぎ」。
似ているけど違いが分からないよね?
K君:彼岸の「ぼたもち」「おはぎ」っていったいどこが違うの?
リス太:基本的には同じで、季節によって呼び名や作り方が変わるんだ。
通称は「ぼたもち」なんだって。
お彼岸は春と秋の2回あるけど、春のお彼岸には「ぼたもち」、
秋のお彼岸には「おはぎ」という呼び方が定着したんだ。
「ぼたもち」は春に咲く牡丹になぞって「牡丹餅」、
「おはぎ」は秋に咲く萩を丁寧に言った「御萩」が由来なんだ。
<左> 牡丹と牡丹餅 <右> 萩と御萩
K君:そうなんだ・・・小さなぼたもちにさえ風情を盛り込むなんて日本人のすごいところだね!
ところで、いつ頃からお彼岸に食べる習慣が始まったの?
リス太:江戸時代に始まったそうだよ。
この「ぼたもち」「おはぎ」呼び名以外でも違いがあるんだ。
【形の違い】
牡丹は大きくて丸い花、牡丹をイメージして「ぼたもち」は大きめで丸い形
萩は小さくてやや細長い花。「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります。
【あんの違い】
「ぼたもち」=こしあん、「おはぎ」=つぶあんというように区別する説もあります。
これも当時の作りからに由来し、材料となる小豆は秋に収穫されるので、
とれたての小豆が使える秋は、皮も柔らかいので皮ごと使ったつぶあんとして作ることができるのです。
冬を越した春は、かたくなった皮を取ってこしあんにして使っていました。
リス太:現在は、違いにこだわらないものが多くなりましたが、本来は春と秋で区別していたんだ。
リス太:米粒が残らない餅状につぶしたものを俗称:皆殺しぼたもち、
米粒が残ったものを俗称:半殺しおはぎと呼ぶなど物騒な呼び名もあるようで、
地方によっても様々なんだね。
K君:おもちは五穀豊穣、小豆は魔除けに通じることもあり、日本の行事に欠かせないし、
今と違って昔は甘いものが貴重だったからぼたもちといえばご馳走だったんだろうね。
リス太:そうなんだよ、だから祝い事や大切な人が来たとき、そして法事等の席のご馳走だったんだよ。
K君:なるほどね・・・おはぎがまた食べたくなっちゃった。