お風呂っていつからあるの?
毎月26日は「風呂の日」です。
暑い夏が終わり、これから先だんだんと気温が下がって行きますが、
寒い日に入るお風呂は格別気持ちいいですよね。
今日はそんなお風呂について紹介したいと思います。
毎月26日が「風呂の日」とされているんだけど、それとは別に
4月26日は「よい風呂の日」
11月26日は「いい風呂の日」
なんていうのもあるよ。
よい風呂の日は親子や家族でお風呂を楽しむ日で、
いい風呂の日は日本浴用剤工業会が浴剤の効用と普及拡大をアピールする目的で制定した日なんだって!
ちなみによい風呂の日は、2014年4月26日に
映画「テルマエ・ロマエ2」の公開に合わせて制定されたばかりなんだ。
お風呂の歴史
K君:お風呂って、一体いつからあったんだろう?
リス太:お風呂の歴史は非常に古くて、6世紀にまでさかのぼることができるんだ。
仏教では汚れを落とすことは仏に仕える者の大切な仕事として、沐浴が行われていたんだけど、
これが日本に渡来したのがお風呂の始まりだと言われているよ。
K君:そうなんだ!そのころから、今と同じようなお風呂だったのかな?
リス太:その頃は、「湯」と「風呂」に分かれていたみたいだよ。
「湯」っていうのが今でいうお風呂と同じ、「湯」に体を浸すものなんだけど、
「風呂」っていうのは、蒸し風呂のようなもので蒸気を発生させて、
その蒸気に人間が蒸せられて、垢をこすりおとし、掛け湯をする・・・っていう、
今でいうサウナみたいなものだったんだって!
K君:へぇ~!それじゃあ、今のお風呂が定着したのはもっと後なんだ?
リス太:安土桃山時代の終わり頃に、「湯」と「風呂」が混合されていき、銭湯が出てくるんだ。
江戸時代には、庶民が銭湯を楽しむようになったそうだよ。
K君:家にお風呂がつくのはまだ先?
リス太:上級武士には内風呂もあったらしいんだけど、
内風呂が一般化するのはずっと後!
昭和時代、戦後の高度成長期を向かえて、風呂付の団地が大量に建てられたよね?
内風呂が一般化したのはこの頃だと言われているよ。
一度は入ってみたい!変わったお風呂!
せっかくなので、少し変わっているお風呂について紹介するよ!
・五右衛門風呂
名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
安土桃山時代に大泥棒、石川五右衛門を釜茹での刑にしたことが由来とされているこのお風呂は、
かまどに底が鋳物の風呂釜を埋め込んで、直火で温めることで湯を沸かしています。
そのため、湯船の底が大変熱くなってそのまま入ると火傷してしまいますので
木でできた底板を沈めてその上に乗るようにして湯船に入ります。
・砂風呂
砂風呂とは、お湯ではなく、砂で全身を包んだ状態で体を温めるお風呂です。
浴槽があるわけではなく、地熱のある場所で砂を体にかけることで温めます。
頭だけを砂の上から出している光景を、テレビなどで見たことがあるのではないでしょうか?
砂風呂の中は、45~50℃と意外と高温で、砂で覆われているので熱が逃げにくく、すぐに体が温まります。
1度入ったら終わるまで体を動かすことができないので、入るときには先にお手洗いに行くのを忘れずに!
・電気風呂
元々は、ケロッグ博士により1876年にサナトリウム療法の一環として考案されたと言われています。
日本でも、少なくとも昭和初期にはみられたそうです。
電源装置から電極板へ配線して、大体3~10V程度、20mAくらいの電気を流す構造になっています。
筋肉などを刺激することで筋肉が収縮するため、血流がとてもよくなります。
またそれにより、筋肉痛や肩こり、腰痛などに効果があると言われています。
・コーヒー風呂
抽出したコーヒーを湯船に入れお風呂です。
コーヒーの香りも手伝って、疲労回復・リラックス・美肌などの効果が期待できると言われています。
入浴施設や宿などで入ることもできますが、
飲み終わった出がらしのコーヒー豆を乾燥させて、ネットなどに入れてお風呂に入れることで
自宅で楽しむこともできますよ!