運動会といえば・・・春?秋?
秋といえばスポーツの秋!
運動会は秋の風物詩のひとつですよね!
リス太:日本で最初に運動会を始めた人達はだれ~だ?
K君:・・・・・(考え中)
リス太:日本で最初に始めたのは日本海軍なんだよ。
運動会は、ヨーロッパを起源として発達し、
日本初の運動会も、1874年(明治7年)に東京・築地の海軍兵学寮で
イギリス人英語教師の指導で行われた「競闘遊戯会」だったらしいよ。
K君:「運動会」という名称はいつ頃から?
リス太:1883年(明治16年)に東京大学で使いはじめたと言われているんだよ。
K君:どんな種目があったの?
リス太:初期の運動会でも、陸上競技や綱引きといった現在と同じような種目があったんだよ。
なんと!あの“パン食い競争”も、運動会の始まりとほぼ同時に生まれた歴史ある種目だったんだ。
だけど、日清戦争の影響で海戦や陸戦をまねた種目が行われるなど、
当時の運動会には戦争や政治の影響が色濃く反映されていたみたいなんだ。
俊敏さや体力を鍛えるための障害物競走や綱引きや、
自由民権運動の「政権争奪騎馬戦」を原点とする騎馬戦、
「圧政棒倒し」を原点とする棒倒しなどがあったようです。
その反面ヘンな種目ばかりだった?!
「豚追い競争」!?
「豚追い競争」とは・・・
体中に食用油を塗った子豚を場内に放ち、競技参加者がそれを追いかけて捕まえるというもので、
油で滑ってなかなか捕まえられない様子は、現物人の爆笑を誘っていたそうです。
走り高跳びは「ぼらのあみごえ」、三段跳びは「うさぎのつきみ」というように、
一見何か分からない独特の名前で呼ばれている種目もあったそうです。
K君:運動会といえば、グラウンドに飾られた色とりどりの「万国旗」が印象的だけど何で
運動会で「万国旗」を飾る理由は何なの?
リス太:確かに他の国とはあまり関係がない運動会でなぜ万国旗を飾るのか、
考えてみるとちょっと不思議だよね。
運動会が始まった明治初期頃
日本にやって来る船舶は、友好の証として入港する際に
自国の国旗と日本の国旗を掲げていた事や万国博覧会などの影響や
“賑やかなイベント”の象徴として、運動会にも万国旗が使われるように
なったと考えられています。
K君:運動会で欠かせないものと言えば、競技中に流れる「音楽」だよね~。
リス太君が運動会と聞いてまず思い浮かべるのはどの曲?
リス太:「ギャロップ」「天国と地獄」「トランペット吹きの休日」かな。
K君:聞いているだけで「走らなきゃ!」という気分になってくるよね。
リス太:「運動会は秋の風物詩のひとつです。」って言ってたけど、
“運動会の開催時期は?”と聞かれたら、「秋でしょ」・「春でしょ」どっちで答える?
K君:僕の学校は春だったよ。だから「春でしょ」
リス太:最近の運動会は秋から春に変わりつつあるんだって。
昔の日本は相当数の人達が農業をして暮らしていた為、
田植えや種まきの時期の春よりも、農作物の収穫後の10月頃に運動会を行う学校が多かったんだ。
秋の運動会だと、練習をする時期は夏休み明けの9月からなので、
残暑が残っていて、練習中の熱中症などを防ぐために秋から春に時期が変わってきているんだ。
ただし、地域差がありますので、例えば北海道など気候が違う場所の運動会は、
もともと春に行われている地域もあります。北海道は農作物の収穫時期の違いや、
秋は天候が悪い時が多い等の理由があるらしいです。