リス太のビジネスマナー講座 -社交辞令の使い方-
前回までの内容はコチラ!
リス太くん、僕、実は悩みがあるんだ。
なになに、どうしたの?
何か聞かれたときなんかに、ついつい正直に答えちゃって、場が凍りついちゃうことがあるんだ・・・。
正直なのは良いことだと思うんだけど、どんなふうに返せばいいのかなあ?
んー、そうだね。そんな時は、「社交辞令」を使えるといいんじゃないかな?
社交辞令かぁ。言葉は知っているけど、どう使うのか、よくわからないよ!
じゃあ今日は、社交辞令について考えてみよう!
「正直」と「社交辞令」を使い分けよう!
それじゃあまず、最近あった、正直に言って失敗しちゃったエピソードを教えてくれる?
えーと・・・そうだ!この前、他社の人との話し合いが夜まで続いたんだけど・・・
「夜遅くまですみませんね」って言われたから、「そうですね」って答えたら、あとで上司に怒られちゃったんだ!
実際に夜遅かったわけだし、長引いていたわけだからそのまま答えたんだけど、ダメだったのかなあ。
そんなときは、「気にしないでください、大丈夫です」なんていうふうに答えるのが一般的かな。
ええっ、でも、それだと嘘をついていることにならない?
それでも、だよ。相手は話し合いが長引いて帰りが遅くなってしまっていることを申し訳なく思って配慮してくれているわけだけど、こちらも「自分は気にしていない」と返すのが思いやりを示していることになるんだ。
厳しいようだけど、社会では、必ずしも本心そのものを相手に伝えていいわけじゃないんだよ。それに、例え大丈夫と答えたとしても、相手もこちらが気を遣っているということは察してくれるはずだよ。
うーん、そっか。お互いに本当の気持ちはわかっていても、相手を思いやり、お互いに配慮しあうためにあるのが社交辞令なんだね。
嫌いなものを勧められたときは
もう一つ、練習してみようか。もし、K君が甘いものが嫌いだとして、「このお菓子を召し上がりませんか?」って甘いものを勧められたらどうする?
正直に答えるなら、「私は甘いものが嫌いなので結構です」・・・ってなるけど、これは思いやりがあるとは言えないよね。
その通り。相手の感情を気にしたら、少なくとも「嫌い」っていう言葉は使わない方が無難だね。
うーん、じゃあ、「ありがとうございます。しかし今はお腹がいっぱいなので結構です」・・・これならどうだろう?
おっ!いい感じだね!「嫌い」ということは伝えずに、やんわりと断れているんじゃないかな
「嫌い」って言われたら、お菓子を勧めてくれた人が悪いことをしたみたいに感じてしまうかもしれないもんね。
他にも、こんな断り方が考えられるよ!
苦手でも我慢して、いただくパターン
「ありがとうございます」と伝え、いただく ・・・勧めてきた相手に最も配慮しているパターン
断るパターン
「ありがとうございます。しかし、私は甘いものが得意ではないので結構です」 ・・・「嫌い」という言葉は使わずにストレートに断るパターン
「ありがとうございます。しかし、甘いものは得意ではないので・・・」 ・・・語尾を濁して相手にくみ取ってもらうパターン
断りにくいときには・・・
「ありがとうございます、後で食べます」と受け取り、家に持ち帰る ・・・その場で食べず、あとで他の人にあげたりするパターン
最後のパターンの場合は、後日会った時にもらったものは誰々にあげたなどと正直に言うと逆効果になるから注意してね!
色んなパターンがあるんだね。状況に合わせて選ばないと!
どんな答え方をするにしても、まずは相手に感謝を表すのが重要だよ。そして、断るとしても思いやる心を忘れずにね!