リス太のビジネスマナー講座 職種を知ろう! ~人事編①~

前回までの内容はコチラ!

エンジニア、SE・プログラマーと仕事について見てきたけれど、ほかに興味のある仕事はある?
そうだなあ・・・。これまでとは全然違う職種だけど、実は人事の仕事がちょっと気になってるんだよね。
へえ、どうして?
だって、人事って社員の採用をするだけなんでしょ?
やることが少なそうだから僕でも覚えられそうだし、人を見る目には自信があるんだ!
それなら、今日からは人事の仕事について見ていこうか。
本当に、K君が思っているような仕事かな?

 

採用だけじゃないんです! 人事の5つの仕事

人事の仕事は、主に5つのカテゴリーに分かれているんだ。

 

人事 人材評価・処遇、異動・配置転換
給与 給与計算(賞与、年末調整なども含む)
労務 労使調整や労働安全衛生、社会保険手続、福利厚生など
採用 正社員、臨時社員などの採用全般
教育 人材育成(計画を策定し研修の企画、運営など)
人事の仕事ってこんなにたくさんあるの!?
そうなんだ。今挙げたもの以外にも多くの庶務業務もあるから、採用をするだけならできそう、なんてつもりでは務まらないよ!
僕が甘かったよ・・・。
もしも人事の仕事に就いたら、どの業務から始めることになるのかな?
それについては、職場の方針や本人の適正によるから何とも言えないかな。
そのあとも、一通りの業務をこなしていくのか、どれか一つの業務に専属するのか、なんてことが実績や将来性を鑑みて決められるよ。
事前に身につけておかないといけないようなスキルはある?
うーん、そうだね。学校で専門的に学ぶことや資格を持つことよりも、職場の決まりや法令などをしっかり守って運用できることや、論理的に考えられる能力が必要になってくるよ。

給与計算は定型業務・・・?

K君は定型業務ってどんな業務のことかわかる?
定型業務っていえば、やり方が決まってて、その通りに繰り返しやっていくような仕事・・・で、いいんだよね?
そうだね。ルーチンワークなんて言い方をすることもあるけれど、人事の仕事に就いたら、まずは定型業務を覚えるところからになることが多いんだ。
定型業務にはどんなものがあるの?
どの業務についているかによって変わってはくるけど、代表的なものは給与計算かな?
各部署から上がってきた勤怠情報や、異動などの情報などをまとめていくんだ。
部署から上がってきた情報をまとめていくだけなら、そこまで大変ではなさそうだね。
またもや甘いよK君!
出勤日数、休暇日数、労働時間、残業時間などの情報はもちろん、休日出勤の勤怠情報や入退社、転勤に伴う住所変更、扶養家族の変化などなど、取りまとめなくてはいけない情報は多くあるし、記入間違いや内容の矛盾がないかどうかを、すべての項目でチェックしていかないといけないんだ。
そんなにたくさんチェックするの!? うう、思っていた以上に大変そうかも・・・。
さらには、チェックした情報を従業員名簿や賃金台帳に記入したり、コンピュータでデータベースに入力したり、なんて作業を決められた期間内に終わらせないといけないんだ。
従業員が多い会社だったら、毎日ひたすら入力・更新作業に追われることになるくらいなんだよ。
エンジニアやSE・プログラマーとは全然違う仕事だけど、これまたすっごく根気のいる仕事なんだね!
これらは個人情報だし、大事な給与計算の基礎になるから、入力ミスは絶対に許されないんだ!
そのために、入力内容に間違いないかどうか、しっかり確認する必要もあるんだよ。
そうか、会社にとってすごく重要な業務だもんね。 責任もその分伴って当然だ!
ここまでできたら、更新された情報をもとにして従業員の給与計算を行っていくよ。
計算かあ。ここも難しそうだね。
安心して!給与の計算については、外部の専門業者に委託しているところもあるし、多くの会社では入力された情報をもとに自動で算出されるよ!
良かった・・・安心したよ。それならこれで給与計算はおしまいだね?
ところが、まだまだ給与計算の仕事は終わりじゃないんだよ。
それに、最初に定型業務と言ったけど、給与計算の仕事は「決められたとおりにただ進めればいい」というわけでもない面があるんだ。
ええっ? そうなの!?
長くなってしまうから、続きは次回!
人事をやっている人がどんな仕事をしているのか知っていこう!

 

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