リス太のビジネスマナー講座　職種を知ろう！ ～経理編②～

前回に引き続き、経理の仕事について紹介していくよ！

OK！ それじゃあ、まずは伝票の発行についてから！

そうそう。伝票っていうのは、会計上の取引が誰から見てもわかるように、日付や金額、入金先などの情報が記されたものなんだ。
企業での売買取引のときなんかにももちろん必要になるから、掛取引のための発注や請求などなど、伝票の発行を行うのは経理の仕事になるんだ。

お、よく知ってるね？ 伝票の発行依頼は各事業を行う様々な部署から上がってくるから、扱う金額も大きくなってくるんだ。

いいや。取引が発生するたびに、出入りするお金の用途に合わせて項目的に分けていく作業もあるんだ。

それと同時に入金・出金・振替について伝票の作成を行い、各種帳簿に記入していくことになるよ。

それから、月次処理として分けられた科目単位に集計し、間違いがないか確認していくよ。
帳簿と現金は常に一致していないといけないんだ。

これらを経理・会計ソフトに入力して期末の決算書を作成する・・・っていうところまでが伝票発行にかかわる一連の流れだよ。

企業の活動は予算を使って行うわけだけど、この予算って、どんなふうに決められてるか、K君は知ってる？

うん、その認識でおおむね問題ないよ。
それじゃあ、その進捗状況や残高を管理するのはどこの仕事だと思う？

正解！ 資金がなければ事業を続けることはできないから、残高には常に注意しないとならないし、残高の状況によっては見直しをしないといけない場合もあるから、そのために補正予算を組むなんて仕事もあるよ。

あとはそうだね。企業の資産・・・すなわち「資本」と「負債」を管理する、なんていう業務がある会社もあるよ。

これについては、日々の取引を見るのがメインの経理の仕事というより、企業の持つ資金を管理する「財務」の仕事に含まれるんだ。
でも、企業規模によっては経理と財務の部署が分かれていないこともあるから、そんな時は経理の仕事に含まれるよ。

今日話したのは、まだまだ経理業務全体のほんの一部だよ。
小口現金の取り扱い以外にも、支払業務や入金管理などなど、資金を動かす業務は色々とあって、経理は金融機関と企業の窓口として役割を担っているんだ。

うーん、それがそうでもないんだ。

もちろん、経理システムの導入によって定型処理の大部分は簡略化されているんだけど、トラブルはどうしても発生してしまうんだ。
例えば、単純なところでは入力ミスとかね。

そうなってしまったら、帳簿と突き合わせてどこが間違っているのか原因を突き止めないといけなくなるね。

そんな場合には取引と科目の割付を知っていないと間違いを辿ることもできないから、前回も話したように、経理知識や賃金との紐づけルールなどなど、把握しておかないといけないことはたくさんあるんだ。

仕訳をする場合にも勘定科目はいくつもあって、その意味と賃金の流れを理解していないと振り分けることができない、なんて問題もあるね。

それから、金額だけじゃなくて、いつお金が動いたのか？っていうことも重要になるから、日付の間違いにも細心の注意を払う必要があるね。