リス太のビジネスマナー講座 職種を知ろう! ~経理編③~

前回までの内容はコチラ!

経理の仕事についても今日でおしまい!
最後は、経理の仕事をするためにしないといけない勉強についてや、一人前になるまでの流れについて説明するよ!
勉強かあ。最初にも、簿記の資格や経理・会計の知識が必要だって言っていたね。

経理の仕事を続けていくには、日々の勉強も必要!

その通り! 最初にも言ったように、専門性の高い仕事である経理の仕事をするには、そのための勉強が必須なんだ!
それに、税務処理まで行うようになったら、関係する法令改正も把握しないといけないしね。
そういう勉強は、独学でやるしかないのかな?
税務処理については、勉強会を開いている団体がいくつかあるから、積極的に参加していくといいよ!
勉強会っていうのは、そんなに度々開かれているものなの?
うん。なんといっても、税務処理は改正の影響を受けることも多いから、そういった変化を素早くキャッチアップする努力が必要なんだよ。
なるほど! 定型業務のみの担当だったら、そういう勉強は必要ないのかな?
いや、そうでもないんだ。 次の処理担当者とのやりとりが必要な時に、経理の知識がないと話が通じない!なんてことも考えられるからね。
うーん、やっぱり日々の勉強は怠らないようにしなくちゃだね!

経理は専門?それとも兼務?

ここまでの話からすると、経理の仕事は小口現金や伝票発行などのお金に関わる、専門知識が必要なものばかり、っていう感じなのかな?
うーん、それについては、企業や現場の規模によっても変わってくるんだよ。
あれ?そうなの?
経理部が独立してなくて、例えば総務部の中に担当者を置く、なんて場合もあるんだ
他の業務と兼務になるときの注意点はある?
そうだね。経理処理の年間スケジュールを十分把握しておくっていうことかな
年間スケジュールを?
月次の定型処理のことなども考えて、時期的な繁忙・閑散を見極めて他業務と重複しないように配分調整しないといけないのが、兼務の場合の注意点だね。
それは大変そうだ! 経理部が独立している場合には、専門分野全般をやることになるんだね。
そうだね。ちなみに、大きい会社の場合には、経理部の中でさらに細かく、伝票発行の担当や仕訳の担当など、業務ごとに担当が分かれている場合もあるよ。
大きい会社でも小さい会社でも、楽な仕事ではないっていうことだね。

一人前の経理になるには

一人前の経理になるために、必要なことはなにかな?
そうだなあ、まず、経理という仕事は定型処理の部分と取引を管理する部分に分かれていて、それぞれ求められるものが異なっているんだ。
定型処理の場合は、やっぱりミスをしないことかな? あと、計算の速さとか・・・?
うん。そのあたりももちろん含まれるよ。入出金処理や仕訳、伝票発行、月次集計等の定型業務を一通り間違いなくこなすには、3~4年くらいかかると言われているんだ。
決算から税務処理までとなると、さらに数年だね。
そんなにかかるんだ!
それから、一人前となると、いくつもある取引タイミングと金額の推移を把握して、矛盾がないように取引を調整する能力も求められるんじゃないかな。
矛盾がない取引・・・?うーん、どういうこと?
例えば、入金がなければ支払いはできないよね?
うん
そんな基本的な考えに基づいて、入金予定日と支払日のスケジュールとその金額を同時に考えながら、請求と発注を行う、なんていうのも、一人前の経理に求められることだね。
なるほどなるほど・・・。 つまり、お金の流れ全体を見渡ことができるようにならないといけないんだね!

 

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