リス太のビジネスマナー講座 ~曖昧な言葉編 やることわかっているよね/ちょっと鏡を見てきて~
前回までの内容はコチラ!
曖昧な言葉シリーズ第7弾!行ってみよう!
今日の最初の言葉は?
今日はこれ!「やることわかっているよね」
ううーん? なんのための問いかけなのかな?
さっそく説明していくよ!
やることわかっているよね
この言葉は、どんな時に使われるのかな?
上司が思い描いていた結果が部下から出てこなかったとき、わかっていて当たり前と思われる質問を部下がしてきたとき、本当に指示した内容を理解しているのかどうかを聞きたいとき・・・そんなときに上司から問いかけられるフレーズっていう感じかな。
と、いうことは・・・どういうこと?
自分では上司の指示や仕事内容を理解しているつもりでも、上司は「何か変だぞ?」「ずれているぞ」と感じている、と考えられるね。
自分と上司の考えていることに違いがあるから、任された役割や仕事を理解しているかどうかの確認をされているってことだね。
発達障害等が原因で、想像力に支障があるためにすれ違いを起こしてしまうことがあるんだ。
所属する部署や職場、従業員の仕事、自分の役割などをイメージできないために起こってしまうんだよね・・・。
「周りを見て、自分で考え、行動できる」ということは、社会人に求められるスキルの1つなんだ。
一言いえばすべてを察して行動できるのが望まれている・・・っていうのはわかるんだけど、やっぱり難しいんだよね。
障害特性で、周囲の動向変化から情報収集をしたり、その情報を元に先読みをしたりすることができないため、自発的行動を苦手とする人もいるんだ。
上司や職場に特性を理解してもらうことも大切だね。
そうだね。そしてその上で、特性への理解を伝え、仕事の全体像や目的、周囲との関係性の説明を上司に求めるなど、自分自身の働きも必要になってくるよ。
ちょっと鏡を見てきて
さて、次の言葉はちょっとこれまでのものとは趣向を変えて、「ちょっと鏡を見てきて」について考えてみよう。
鏡を? なんだろう、割れていたりでもするのかな?
残念ながら違うんだ。それじゃあヒントを出そうか。この言葉は、周囲の人が、小声でさりげなく伝えてくる言葉だよ。
小声で・・・? ええっ、なんでだろう?
じゃあもう一つヒント! ジェスチャーで自分の顔の一部を指しながら言ってくれることもあるかも!
顔の・・・? あ、もしかして、顔に何かついてるよっていうこと?
K君正解! この言葉は、顔に何かついていたり、あるいは服装などの身だしなみに気になる部分があることを教えてくれている言葉なんだ。
いじわるだなあ。こんな言い方せずに、直接言ってくれればいいのに!
それは違うよK君! これは、相手のことを思って使う言葉なんだよ!
ええっ! そうなの!?
例えば、顔にゴミや汚れが付いていたり、鼻毛が出ていたりしたとして、それをあからさまに指摘されたらちょっと傷ついたり、他の人の前だったら恥ずかしく感じたりしない?
う・・・それは確かに。
そうならないために、それとなく注意を促して、自分で気づいてキレイに繕ってもらおうとする言葉なんだよ。
おかしな部分を直接指摘することもできるけど、本人に恥をかかせないように、お手洗いや休憩室で身だしなみを直すように言ってくれているんだね。
そうそう。その場を一度抜けて、自分の身だしなみを確認しよう!
「もう一度よく考えてきて」とか、「出直してきて」なんてフレーズも似てるけど、同じような意味?
それらはまた少し違うかな。仕事の完成度をチェックしたけど、OKと認めるには達していないから、もう少し考えて手直ししてほしい、という感じかな。
むむ、そっか。ちょっとのニュアンスの違いに気づけるように、どんどん覚えていかないと!