認知行動療法講座「スキーマが上手く見つからない時は」/ 心理学講座「コミュニケション基礎理論①」
目次
新聞読解「日本人がノーベル生理学・医学賞を受賞した件について」
以下、記事の要約です。
2018年のノーベル生理学・医学賞を、京都大学の本庶氏と、テキサス大学が受賞した。
本庶氏らは、がん細胞が人間の免疫から身を守る仕組みを発見した。
これは世界中で問題視されるがんに対して、新たな治療法の確立になりうる。
日本人のノーベル賞受賞は26人目で、生理学・医学賞は5人目だ。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 日本は学術研究の予算が明らかに少なすぎる。
- 受賞人数を見ても、いかに日本が遅れているのかがわかる。
- 意外と賞金が安いと感じた。
- 電子・工学の分野もノーベル賞に追加してほしい。
- 今回の発見を応用したオブジーボ薬はまだ高いので、今後の広がりに期待する。
今回の受賞を機に、医学がより進展するといいですね!
認知行動療法講座「スキーマが見つからない時には」
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
前回、スキーマを修正するための方法について説明しました。
今回は、スキーマが中々見つからない、という人のために、JIBT-Rと呼ばれる質問を紹介したいと思います。
JIBT-R
下向き矢印法などを使っても、ピンとくるスキーマが見つけられない時は、JIBT-Rを活用することで問題となりやすい強固なスキーマを見つけることができます。
以下の質問に対して、5段階で回答してみてください。
1:全くそう思っていなかった
2:あまりそう思っていなかった
3:どちらともいえない
4:かなりそう思っていた
5:非常にそう思っていた
1.いつも目覚ましい行いをしなくてはならない。
2.私はすべての点で有能でなければならない。
3.私は常に業績を上げなければならない
4.いつも申し分ない行為をしなくてはならない。
5.私はいつも頭が良く働かなければならない。
6.物事は完全無欠に成し遂げねばならない。
7.私は欠点のない人間でなければならない。
8.自分の評判が落ちることなどあってはならない。
9.知らないことがあるなんて我慢できない。
10.たくさんの仕事を引き受けても立派にこなさなければならない。
11.いつも自分を引っ張っていってくれる人が必要だ。
12.相談できる人が常にいないと困る。
13.頼れる友人がいなければやっていけない。
14.自分より有能な人に頼らなければうまくいかない。
15.常に指示してくれる人がいなければならない。
16.大きな組織の中にいると安心していられる。
17.偉大な人に頼ってその恩恵を被らなければ損だ。
18.自分で考えるよりまず人に相談すべきだ。
19.戦争が起こったら私の人生はおしまいだ。
質問に回答し、4か5に○がついた項目が、あなたの持つ非適応的なスキーマであると考えられます。
心理学講座『コミュニケション基礎理論①』
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの今日の教養講座は外部講師による心理学講座です!
テーマは、「コミュニケション基礎理論」でした。
共通の話題がないと、コミュニケーションって難しいですよね。
でも、幼稚園・保育園の頃は、「共通の話題」を意識していたでしょうか。
実は「共通の話題」よりも、
優しさ、同じ遊びをした、といった「相手のアイディンティティを受け入れること」が、コミュニケーションにおいては大切なのです。
つまり、きちんと相手を受け入れる、ということで、相手との距離に橋渡し(=ラポート)ができる、ということですね。
また、リアクション・しぐさ・雰囲気など、非言語のコミュニケーションは、相手に与える影響のうちの7割を占めています。
一方、言語のコミュニケーションは3割程度です。
そして、「好きな色は?」などの選択肢を選べる「開かれた質問」と、
「好きな色は赤と白のどちら?」などの選択肢が選べない「閉ざされた質問」とを使い分けることで、相手の受け取り方も変わってきます。
コミュニケーションがうまい、というのは、話がうまいことだと思いがちですが、
相手を受け入れること、よく相手の話を聞く、ということでもあるんですね。
次回は、11月6日(火)!今回の続きで、「コミュニケション基礎理論②」という内容です!