リス太のビジネスマナー講座 ~発達障害の人の採用~

前回までの内容はコチラ!

発達障害の採用で、有利な条件とか不利な条件ってあるの?
なにか心配なことでもあるの?
発達障害がある人って、男子と女子で採用されやすさに差はあるの?
男子が有利、女子が有利とかってあったらイヤだなぁ・・・
たしかに不安になるよね! じゃあ今日はそのことについて話そう!

 

発達障害雇用の男女差

これは定型発達の人も同じなんだけど、採用するときに、男子だから、女子だから、という差別はしちゃいけないことになっているよ。
ふむふむ。
だから、発達障害だからといって、男女で差が出ることはないよ!
男女は関係なくて、その人個人がきちんと職場になじんでいけそうか、会社で頑張れそうかか、ということを重視して採用しているよ!
そうなんだね! 安心したよ!
ただし、仕事内容によって、男性のほうがなじみやすい仕事とか、女性のほうが適性がある職場とかはあるんだ。
ここは応募する前に、支援してくれる人や直接企業に確認したほうがいいかもしれないね!
たしかに、ふつうの人でもなじみやすいところとそうじゃないところもあるよね。
そうなんだ。たとえば力仕事が多い仕事内容だったら男性のほうが一般的にはやりやすいし、
受付などの仕事のばあいは女性のほうが適正があるということはあるよね。
なるほど! 発達障害がある場合も、ない人の場合とほとんど変わらないんだね!
そういうこと!

 

障害者向けの仕事

それと、仕事内容も、特定のものだけ、という制限もないよ!
実際に、障害を持つ人は、いろいろな職種で、いろいろな仕事・作業で採用されているよ。
そうなんだ! 発達障害などでも、いろんな仕事に就けるんだね!
そういうこと! 作業的なものだけじゃなくて、アパレル販売、IT関連、飲食業・・・ほかにもたくさんあるよ!
発達障害向けの仕事って限られていると思っていたけど、そんなことないんだね!
そうなんだ。ただ、障害の特性によって、組み立てが得意だったり事務が得意だったりということはあるから、近くの人と相談してみようね。
わかった!
どの仕事も真面目に頑張れる人であれば大丈夫!
また、障害者雇用枠だと、静かで落ち着いていて、わかりやすい仕事、補助的業務だとかの配慮がされていることが多いよ。
そうだねー。静かで集中できるところ、指示がわかりやすいところが多いなら安心だね。
ところでK君は、こんなことが苦手だ、っていうのはある?
人と話すのが苦手だから、電話対応とかクレーム対応とかは頭が真っ白になっちゃうかも。
なるほど! 苦手な業務は担当の人がやってくれる仕組みができあがっている会社もあるよ。
ただしどの仕事でもどうしても電話にでなきゃいけないことはあるから、ちょっとだけでもいいから練習しておくといいよね。
わかった! 緊張しちゃうけど頑張ってみる!
じゃあ逆に得意な仕事は?
うーん、一人でもくもくと作業するほうが自分にはあっている気がするよ。
じゃあバグ探しの仕事とか、検査とか組み立てとかは向いているかもね!
そうだね! そういう人を募集している仕事や会社を探してみようかな!
前回も話したけど、障害者枠での雇用でも頑張っていればきちんと給与はあがるし、相談することで、全部にではないけど配慮とか対策とかを考えてもらえるんだ。その代わりきちんと真面目に仕事をしていくことが大事!
仕事をもらったらきちんと頑張るのと、気になったら相談していくことにするよ!
そういうこと! あと、本当に技術レベルが高い人だと、アーティストや専門家として一人でやっていける場合もある。
でも僕そんな秀でた能力なんて持ってないよ・・・
これは本当に珍しいパターンだよ。でもこれも定型発達の人でも同じだね! 得意・不得意は誰にでもあるし、ずば抜けたスキル・技術がある人は定型発達の人でも一人で生計を立てていける。
このばあい、自分の能力を生かして仕事ができるというのを周りに適切にアピールできる、という能力も必要なんだ。
そうだね・・・それはちょっと難しそうだ!
自分にあった会社を見つけるために、しっかり自己分析していくようにするね!
いいことだね!
一般就労でも一緒だよ。自分が得意なこと、好きなこと、苦手なことをしっかり分析していこう!

 

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