年代ごとの症状の特徴
20歳以降だと、仕事が主な原因になる。産後うつ、更年期うつとかっていう言葉もあるように、うつになりやすい・感じやすい時期だ。
最後に、老年期のうつ。身近な人の死や、介護疲れからのうつ、ストレスや体調不良からのうつが増えるよ。こちらも自殺を考えることが多い。
うつ病の症例 Dさんのばあい
Dさんは30代男性、メーカーの管理職でした。
仕事はやりがいがあって、メンバーもいい。楽しい職場です。
休日は趣味のテニス、試合観戦を楽しむなど、とても元気だったDさん。
しかし年末から仕事が忙しくなり、趣味を楽しむ時間、くつろぐ時間が減ってしまいました。
仕事は楽しいのですが、忙しくなって数か月、疲れがとれなくなってきました。
また胃の痛み、頭痛、食欲低下という風邪のような症状も。
内科で胃薬・風邪薬を処方してもらいましたが改善しません。
半年後、もともと明るかったDさんですが、会話が減り、趣味のテニスに誘われても気が乗りません。
気力が沸かず、「やる気がないのは自分のせいだ、自分が悪い」と頻繁に思うように。
また仕事も難しいわけではないのにミスばかり。心配がつのり、夜も眠れなくなってきました。
治療開始、その後
そんな中、家族のすすめで精神科を受診したところ、うつ病との診断。
内服を開始しました。
はじめのうちは副作用だけが強く感じられ、内服を中止したいと何度か思ったDさん。
医師に相談したところ、「2週間くらいは副作用のみが出てしまう」と言われたため、頑張って服薬を継続。
数週間後、だんだんと「試合観戦の番組でも見てみるか」と気力がわいてきました。
その後も医師の指示のもと、数か月服薬を続けたところ、仕事では徐々にチームとの足並みが元通りに。
夜はきちんと眠れるようになり、また休日もテニスにと知人と出かけることも増えてきました。
憂鬱が続くことは減ってきましたが、医師からは通院・服薬の継続をすすめられました。
半年後、服薬をやめることになりましたが、体調不良が続くことはなく、今では以前のように明るく活動的なDさんです。
もしかしてうつ!? チェックしてみよう
・普段なんてもないことなのに、わずらわしく感じる。
・食欲がない。食べたい気持ちにならない。
・友人、家族が励ましてくれても気持ちが晴れない
・集中力が落ちた。ふつうなら集中できていたことに集中できない。
・気分が落ち込んでいる。マイナス思考になりがち。
・面倒だと思う気持ちが多い。
・自分の人生は失敗だったと思う。
・恐怖を感じる。
・熟睡できない。眠りが浅い、眠りにつけない。
・口数が減った感じがする。会話したくない。
・さみしい、独りぼっちだと感じる。
・周りの人が自分に対してよそよそしい気がする。
・突然泣き出したくなることがある。
・悲しいと感じることが多い。
・みんなが自分のことを嫌っていると感じる。
・やる気、気力が起こらない。行動できない。