ワークショップ「幸せを定義する」/就活SST「コントロールできる行動、できない行動」

新聞読解「カリスマ失脚他山の石に 日産ゴーン元会長逮捕」

以下、記事の要約です。

「なぜだ!」日産自動車の「カルロス・ゴーン会長逮捕」のニュースを知ったとき、私が思わず発してしまった言葉が、これでした。

私たちの記憶には、いまも日産自動車を劇的に立て直した手腕や「コミットする」という言葉が残っています。

公表されているよりもはるかに巨額の報酬を約束されていたり、公私混同の数々があったことを知らされたりすると、せっかく持っていた好イメージがガラガラと崩れていきます。

もちろん東京地検特捜部による捜査の途中ですから、日産の発表は、あくまでも会社側の立場のもの。

実際に何があったかが判明するのは先の話。

現時点で断定的な言い方は控えたほうがいいのですが、会社の中で独裁的な力を維持していたカリスマ経営者が、突如として失脚するというのは、失礼ながら、あまりにドラマティックです。

この記事に対する利用者さんの意見・感想

  • 権力の集中はあまりよくないと感じた。
  • カリスマ経営者は逆に人を育てるのは苦手かもしれない。
  • こういったニュースは後を絶たない。
  • 成功者はあまり居ないから他者から学ぶのが難しいのかも。

過ちを正してくれる味方がそばにいて欲しいですね!

就活SST

『か』で始まる冬といえば?

高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの月曜3コマ目はAグループの就活SST!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。

「かまくら」「寒暖差」「かに」「枯れ木」など様々なものが出てきましたが、
最終的に残ったのは・・・

Aグループ「乾燥」

確かに、冬といえば乾燥した季節ですよね! 私もつい最近、乾燥で唇が切れてしまいました・・・。

選択理論

前回は、人によって上質世界が違っていることと、意見が対立してしまったときには、人は自分の考えが正しいと考えてしまいやすいという話をしました。

お互いの上質世界が違うということを念頭に置き、どちらの意見にも正解も不正解もないのだ、という考えで臨まなければ、相手に自分の考えを強制する「外部コントロール」のやり方になってしまいます。

今回は、コントロールできる行動とできない行動について考えていきます。

コントロールできる行動、できない行動

これまで、他者をコントロールすることはできず、自分にコントロールできるのは自分のことだけである、という「内的コントロール」の考え方に基づいて考えてきました。

ここで、内的コントロールをさらに細かく分析していきます。

人間の行動は、「行為」「思考」「感情」「身体反応」の4つに分類することができます。

例えば、今このブログを読んでいることが「行為」、読みながら考えたり理解していることが「思考」、読みながら快不快を感じるのが「感情」、心臓が動いたり、呼吸をしているのが「身体反応」です。

このうち、直接コントロールができるのは、「行為」と「思考」の2つだけです。

「感情」と「身体反応」は、それぞれ怖い映画を思い出す、走り回るなど、「思考」や「行為」を変えることで間接的にコントロールすることはできますが、直接切り替えることはできません。

しかし、直接的にコントロールができなくとも、間接的にコントロールができる以上、「落ち込み」や「怒り」などの不快感情も、自分で選択していると言うことができます。

こう聞くと、落ち込んでしまうことや怒りが湧くことは、周囲からの影響によるもので、自分で好き好んで選んでいるわけではない!と感じられるかもしれません。

しかし、「感情」を直接コントロールすることができない以上、その感情が湧いたのは、あくまで自分が与えられた情報を、自分なりの受け取り方をした結果、「これは落ち込むものだ」「これは怒りを覚えるものだ」と自分で選択しているということができるのです。

だからと言って、落ち込むな、怒りを覚えるなというのかといえば、そうではありません。

もちろん、ちょっとしたことですぐ落ち込んでしまう、すぐに怒りを覚えてしまうというのであれば、それはあまり良い状態とは言えません。

しかし、誰であれ、大きな問題が立ちふさがって落ち込むこともあるでしょうし、理不尽に晒されて怒りを覚えることもあるでしょう。

その感情自体を抑え込む必要はありません。

問題は、一度その感情を選んだあと、「変える」という選択をしないことなのです。

不快感情は、思考か行動を変えることで対処しなければ変わることはありません。

もちろん、ゆっくりと時間をかけて心と体を休めることは有効です。

しかしこれは、「時間が経ったから不快な感情が薄れた」のではなく、「時間が経つことで、不快感情を変える行動や思考を選べるようになった」ために不快感情をなくすことができたと考えられます。

つまり、いくら休みを取ったとしても、時間が経っても、自分自身が不快感情を変えないような思考、行動をしていたらいつまで経っても気分が楽になることはないのです。

不快感情を変えるための方法について、次回の講座で話したいと思います。

ワークショップ「幸せを定義する」

高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。

ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。

また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。

今日のテーマは、「幸せを定義する」です。

利用者さんの回答

Aグループ:愛・所属

Aグループは「愛・所属」が幸せの定義だと考えました。

SSTで学習した人間の5大欲求「生存、愛・所属、力、自由、楽しみ」のうち、「愛・所属」はお金で変えられないからでした。

友人がたくさんいる、コミュニティに参加するということが幸せだと思う人もいれば、少ない人と限定的な付き合いをしたい、孤独を愛するという人もいますね。

また友達がいないと寂しくなってしまう、人がいすぎると疲れてしまう、という、問題点も相反しているのも特徴。

Bグループ:自分らしく生きること

Bグループの考えた幸せの定義は、「自分らしく生きること」です。

生きることが大前提となり、人それぞれ、自分が幸せだと思う生き方をすることが”幸せ”である、というのがBグループの結論でした。

社会的に成功していても幸せと感じていない人はいますし、貧乏でも、自分の幸せを見つけている人がいます。

周りからどう思われようと、本人が幸せであると感じればそれは幸せですし、逆もまた然りである。という答えとなりました。

スタッフからのコメント

「幸せ」の定義について考えるときりがありませんね。

「定義する」という課題に対しては、誰にとって、どんな定義なのか、そしてその根拠をまとめる必要があります。

Aグループ・Bグループともに、どんな人にとって、どのような幸せなのかということが導き出せていてとてもよい結果ですね。

また、それぞれがいつもと違う役割にチャレンジしはじめました。

うまくいかないところは伸びしろということ。

どんどんチャレンジしてフィードバックを活かしていきましょう!

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