リス太と学ぶ心の病 ~「発達障害」ってなんだろう?

今回から「発達障害」についてお話ししていこうと思うよ!
最近よく聞くし、テレビでもやっているね!
そうだね、最近話題のキーワードのひとつ。さっそく説明していくね!

そもそも「発達障害」ってなに?

おもに「注意欠陥多動性障害(=ADHD)」と「自閉症スペクトラム障害(=ASD)」と「学習障害(=LD)」とに分けられるんだ。
ふむふむ
アメリカ精神医学会の手引きでは「神経発達障害」と呼ばれていて、生まれつき脳機能に障害があって、通常成長とともに発達すべき能力に遅れがある障害、って定義されてるよ。
脳機能の障害なんだね!
そう。順番にみていこう!

注意欠陥多動性障害(ADHD)

忘れ物が多い、思い付きで行動しがち、落ち着きがない、とかで日常生活に支障をきたす場合、ADHDと診断されることがあるよ。
どれも、みんなたまーにやっちゃうよね。
そうそう。だから障害って気づかず、学校や職場でトラブルになったり、それが原因で二次障害が出たりすることがあるんだ。
大人になってから障害だったって判明することもある、ってことか
うん。あとADHDはさらに、多動性・衝動性優位型、不注意優勢型、混合型に分けられるんだ。次回詳しく見ていこうと思うよ!

学習障害(LD)

ほかの知能とかスキル、社会生活には問題はないけど、「読む」とか「書く」「計算する」とかの特定の能力だけが極端にニガテな障害だよ。
「読む」分野だと、拗音・調音を発音できない、とか、「書く」だと、加賀に文字になっちゃう、余分な点や線をつけて文字を書いちゃったり。
これも脳機能の障害ってことかあ。
そう。だから家庭環境が悪いとか学校が悪いとかじゃないんだ。障害を知らなければ、本人の勉強不足・努力不足って判断されがちなんだ。
なるほど、LDも二次障害の原因になっちゃいそうだね。
そうなんだ。もしかしたらと思ったらチェックリストがあるから、やってみてね!

チェックリストはこちら!

自閉症スペクトラム障害(ASD)

空気が読めないコミュニケーションの障害、相手の気持ちを考えられない対人関係の障害、特定の文字や数などに極端な関心を持つ、という特徴があるよ。
ふむふむ。
これはちょっと前までは「アスペルガー症候群」と「自閉症」って呼ばれていたんだ。
なるほど。具体的にどう違うの?
空気が読めない、相手の気持ちが考えられない、特定分野への極端な関心、とかが共通なんだけど、自閉症のほうは言葉の発達の遅れがあるんだ。
なるほど、アスペルガー症候群のほうは言葉の遅れがないから、障害だって気づかれにくそうだね。
そう。これも本人の気持ちの問題って判断されがちで、精神的負荷につながっちゃうことがあるから注意だね。

「大人の発達障害」について

これまで紹介してきた発達障害だけど、大人になるにつれて軽快していくこともあるんだ。
自分なりに対策みつけて解決しちゃうこともありそうだよね。
そうそう。特徴自体は消えないから、本人にとってはけっこう負担。そしてそれに加えて、知能に遅れがない場合は診断を受けることなく、そのまま就職もできるよ。
でもその後、スキルや対応策がなくて、仕事上でのトラブルなどで二次障害のうつ・不安が出ることもあるんだ。
これが「大人の発達障害」ってことだよね。
そうそう。これは次回以降、対応策を紹介していくよ。楽しみにしててね!

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