リス太と学ぶ心の病 ~ADHDって何だろう?~

発達障害について、いろいろ紹介したけど覚えているかな?
注意欠陥多動性障害(=ADHD)、学習障害(=LD)、自閉症スペクトラム障害(=ASD)が主なんだよね!
そう! 今回はADHDについて、特徴と原因、そして解決・対応方法を探っていくよ!

 

ADHDの特徴

一番大きいのは、授業中じっとできない、一方的に話し続ける、突発的な行動、とかだね。
小さいころ、あったかもしれない!
そうなんだ、年齢があがって中学生くらいになると落ち着いてくることが多いよ。ただ、手先だけがずっと動いてたりとか、残ることも多いんだ。
なるほど。
そしてADHDが原因で、自己否定的になったり、強迫性障害、うつなどを二次障害として発症してしまうこともあるんだ。

 

多動性・衝動性優位型

前回、ADHDは3つに分けられるってお話ししたけど、そのうちのひとつ。
注意欠陥が少ないタイプ?
そう。注意力には問題は少ないけど、以下のような特徴があるよ。

 

・話し出すと止められない、一方的に話し続ける

・思いついたらすぐ発言する、割り込んで話し始める

・じっと座っていられない、用もないのに動き回る

・段取りが下手で、先延ばしにしがち
 

あてはまったら、メンタルクリニックや総合病院へ行ってみよう!

 

不注意優勢型

これはさっきの逆だよね!
そう。衝動性はないけど、忘れ物が多い、時間が守れない、とかが特徴。

 

・集中力が続かない

・約束した時間が守れない

・忘れ物・失くし物が多い

・片づけ・整理整頓が苦手
 

上記のような特徴があるよ。
不注意型は、発達障害だって気づかれにくいタイプかも。。。
そうなんだ。会社でうまくいかなくなって大人になってから診断されることが多いね。

 

混合型

多動性・衝動性、また不注意の症状が混ざり合っているタイプだよ。
特徴が混ざり合ってるってことは、比較的早い時期で気づきやすそうだね!
そうだね! でも自閉症スペクトラム障害とも非常に似ているから、診断が難しい場合も多いよ。

ADHDの原因

そういえば、ADHDが発症する原因って何だろう?
脳機能の障害だということがわかっているよ!
前回教えてもらったね!
うん! ただ脳のどの部分が、どうして機能不全になるのか、ってことまではまだ明確にはわかってないんだ。前頭葉の発達不全と考えられているけど、遺伝要素もあるし、アレルギーとかも考えられているんだ。
よかった! しつけが悪いとかってわけじゃないんだね!
そうそう! だから周囲の人、家族は自分たちを責めず、できることをやっていこう!

ADHDの治療方法・解決方法

そういえば診断ってどこで受けるの? 突然病院っていうのは難しいかも。
精神科、総合病院が主だけど、学生だったら学校のカウンセラー、保健センター、小児科、児童相談所とかでも相談はできるよ。
なるほど! 大人になってからはどうしたらいいかな。
大人でも、悩みを相談するつもりでメンタルクリニックへ行ってみるのがいいね。まず相談してみたい、という場合は、自治体ごとにある「発達障害者支援センター」、「障害者就業・生活支援センター」や「相談支援事業所」などで病院を紹介してもらうのがいいね!
ふむふむ、支援機関があるんだね!
そう! 支援機関は無料だから、もしかしたらと思ったら相談してみよう。
安心だね! 相談してみて、発達障害だって診断があったらどう治療するんだろう?
治療方法としては、まず、知能検査や脳検査で詳しく調べるところから。結果次第では処方薬が出る場合もあるよ。薬で中枢神経を刺激することで、落ち着きを出したり、不注意を改善できることがあるんだ。
なるほど!
臨床心理士による面談があることもあるよ。でも何より大事なのは、周囲が理解すること、サポートすることだよね。
たしかに、怒られるだけじゃ、本人は原因とか解決策とかも見つけられないもんね。
そういうこと。家族とのコミュニケーションで社会勉強したり、環境を調整してもらったり。相談して、改善・解決できるようみんなで協力していこう!

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