リス太のビジネスマナー講座 ~就職後も長く活躍するために③~

発達障害を持つ人が苦手とする「先の見通しの立て方」「相談のタイミング」について、今日は解決方法を考えてみるよ!

 

仕事内容の理解、流れの把握に時間がかかってしまう!

全体の流れをつかむことや、先の見通しを持つのが苦手

発達障害を持つひとは、先の見通しを立てることや、仕事全体の流れをつかむことが苦手な人が多いよ。
先の見通しがわからないと、仕事の内容もなかなか頭に入ってこないよね。
そうだね。加えて新しいことを覚えるのが苦手だから、仕事を依頼されても、締め切りに間に合わなかったり、ミスが多くなってしまったりするんだ。
自分が苦手なことをわかっているから、依頼されたときは不安が大きいかもしれないね。

解決方法:目的の説明とマニュアルを用意!

仕事の流れについて、詳細なマニュアルを用意しておくといいね! 依頼時は目標・目的の説明もあるといいね。
確かにマニュアルって、流れの把握や見通しのガイドとして心強いな!
そういうこと! マニュアルの用意ができない場合や、工程や指示が複雑になる場合は、細かく、具体的な指示があるといいよ。
ふむふむ。その仕事での要点や留意点があれば、事前に教えてもらえるとより助かるかもね。
そうだね! 仕事の流れや目標を事前に伝えておくことで、自分の立ち位置を把握できて、仕事のモチベーションにもなるよ!
うんうん! 教えてもらえなかった場合は聞くようにしたいね。
あとは、仕事に慣れていくまでは、こまめに進捗のチェックをしてもらおう。
途中で方向性を間違えてしまうことがあるから、チェックしてもらえるのは助かるな!

相談のタイミングがわからない

他人の状況を把握するのが苦手

特性で、言葉の裏側を読み取ることや、他人の気持ちを察するのが苦手という人は多いんだ。
たしかに、発達障害の主な特徴のひとつだね。接客業が苦手なことも多いよね。
そうだね。加えて、臨機応変な対応も不得意なことが多いから、周囲の状況を判断して相談するのが難しいんだ。
あと、自分で考えろ、と言われたり、わからなかったら聞いて、と言われたりするのも、相談しにくい点だね。

解決方法1:「相談」のしかた

他人の気持ちを察するのが苦手な場合は、早めに上司や指導係に相談するように伝えておくといいよ。
相談するときは「お忙しいところ申し訳ありませんが」「今お時間よろしいでしょうか」などを先に付け加えると印象がいいんだよね。
そうそう! あと相談する内容だけど、「調べたらすぐわかることかどうか」「自分に心当たりがあるか」「聞き覚えがあるか」を意識しよう。
調べてすぐわかることを聞いたら、「自分で調べて」と言われてしまうもんね。気を付けよう。
そういうこと。あとは「自分に心当たりがあるか」だけど、自分の書類の管理などがそう。他人にはわからないことだからね。
聞き覚えがあることについての質問は、「申し訳ありませんが、この件についてもう一度伺いたいのですが」と相談するといいね。
そうそう! もし自分で解決できそうにない場合は、「こういうことがあったのですが、こうしてもよいでしょうか」と相談するといいよ。
「どうしたらよいでしょうか」だと、相手も「まず自分で考えてみて」と思ってしまうからね。

解決方法2:周囲からのサポート

さらに、困り事の有無を、定期的に周囲が確認してあげることも効果的だよ。
相談のタイミングをつかめずに、大事になってしまうのを防げそうだね!
そういうこと! 進捗確認もふくめて、トラブルや困り事がないか聞いてあげるようにするといいよ。
定期的に確認してもらえると、相談のタイミングにも慣れていけるし、何より安心して仕事ができそう!

 

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