ワークショップ「季節の変わり目に気分が落ち込むことへの対処法」/就活SST「選択理論の実践②『職場に馴染めない』」
目次
新聞読解「病院減らぬ過剰ベッド 5年で14%増」
以下、記事の要約です。
病院ベッドの過剰感が強まっている。
日本経済新聞が都道府県の医療計画を調べたところ、必要数を上回る病床は2018年度に計21万1千床と、13年度比で14%増えていた。
超過割合は2割台に乗った。
人口減で不要になった高額な重症者向けの削減や、高齢化に適したリハビリ用への転換が進まない。
実際の需要に合った適正な病床数にしないと医療費は一段と膨らむ。
国民医療費42兆円のうち入院医療費は約4割。
ベッドが余ると患者を入院させる動機が働きやすく、ムダな医療需要を生むとの指摘が多い。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- ベッドが余っているのは意外だった。
- 病院と国との意識の違いに差が出て来てしまっている。
- 適正な医療費にするのは難しい。
- 税金の無駄使いにならないようにして欲しい。
安心して病院に入院出来るようにしてほしいですね!
就活SST
『あ』で始まる懐かしいものは?
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートの月曜3コマ目はAグループの就活SST!
今日もいつも通り、アイスブレイクの「朝までそれ正解」で始まりました。
「アリの巣観察」「朝顔」「あやとり」「アメリカンクラッカー」など様々なものが出てきましたが、
最終的に残ったのは・・・
Aグループ「アルバム」
小さかった頃のことを思い出す回答が多く出ましたが、「アルバム」はまさに、懐かしいと感じるものの代名詞ですね!
選択理論の実践
高田馬場にある就労移行支援事業所、リスタートでは、月曜日に就活SSTというプログラムをやっています。
前回に引き続き、例題を用いて、実際の社会生活の中で選択理論をどのように活かすことができるのか、考えてみましょう。
例題:職場になじめない。
状況
Kさんは大手電機メーカーの子会社に今年入社し、経理課に配属されました。
不況の煽りで何年か新卒採用をおこなっていなかったため、職場で最も歳が近い人でも、11歳ほど年上の女性です。
Kさんの職場の先輩たちは、すでに仲良しグループが形成されていますが、Kさんはその中に上手く入れずに、淡々と仕事をこなすだけの毎日に嫌気がさしています。
昼休みも、仲良しグループはみんなでお弁当を作ってきて、社内で食べていますが、Kさんは料理をしないので、昼休みもひとりでファストフードなどですませることが多く、職場の先輩とは仕事で必要な会話しかできていません。
もしもあなたがKさんで、もっと職場に馴染みたいと考えているとしたら、選択理論の考え方を使ってどんな行動を起こしますか?
理由も併せて考えてみてください。
ポイントは以下の3点です。
①:Kさんの満たされていない欲求を把握すること。
②:具体的に行動できる見通しを作ること。
解説
まず、Kさんが満たされていない欲求から考えてみましょう。
職場でグループに入っていけないというのは、愛・所属の欲求が満たされていない状態であると考えられます。
それであれば、グループに入るための方法を考えれば良いのですが、どうやらKさんは内気な性格であるようなので、これならできるだろう、と思えるような見通しを立てられると良いでしょう。
まずは小さなことでも大丈夫なので、関係を変化させる方法を考えてみてください。
小さなことであっても、うまくいった経験をすることで自信をつけ、次の行動を起こしやすくなります。
コントロールできるのは自分だけなので、周りに誘ってくれるよう待つのではなく、何かしらの行動を起こす必要があります。
仕事で必要な話はしているようですから、その時に、一番仲の良い、あるいは優しい、話しやすい人にランチを一緒にしても良いか聞く、といった方法が挙げられるかと思います。
ワークショップ「季節の変わり目に気分が落ち込むことへの対処法」
高田馬場にある就労移行支援事業所のリスタートでは、月曜日の4コマ目にワークショップを行っています。
ワークショップでは、お題に対する柔軟な発想と、グループ分けされた際の「自分の意見を言う」ことと「他人の意見を聞く」スキルを磨く事を重点においています。
また、司会者は色々な意見を取りまとめるスキルを磨くことができ、発表者は取りまとめた意見を発表する事でプレゼン能力を鍛える事ができます。
今日のテーマは、「季節の変わり目に気分が落ち込むことへの対処法」です。
利用者さんの回答
Aグループ
なぜ季節の変わり目に気落ちするのかを考えたところ、気温・気圧の変化という意見が出ました。
そこで、まず気温の変化への対処法として、寒暖の差に備えた服を予め用意しておくことで体調を整えられるようにします。
加えて、新しい服により気分もよくなると考えられます。
また、気圧の変化に対しては、事前に気圧予報を見ておくことで、たとえ翌日落ち込んでもそれ以上の気落ちを防ぐことができると考えました。
さらに、音楽、アロマ、ぬるめの温度の入浴などを通年通して行うことで、リラックス・自律神経を整えていくことも提案しました。
Bグループ
Bグループは「保温」をテーマに考えました。
保温することにより血行がよくなり、睡眠時間・質の向上が期待されます。
具体的な保温の方法として、サウナへ行く、温かいものを食べる、小豆枕など保温グッズを使う、などを提案。
これらの提案には外出が必要ですが、外出は運動にもなって、気落ち防止の効果があります。
デメリットとして、お金・時間・手間がかかりますが、保温せずに健康を損なうと、より多くのお金・時間がかかってしまいますので、デメリットよりもメリットのほうが大きいと考えます。
スタッフからのコメント
Aグループは気落ちの原因を見つけ、それぞれの対処策を考えることができました。
Bグループは、複数の意見からテーマを設定し、議論を集中させることができました。
会議では、各自意見にメリット・デメリットを添えて述べなければいけません。
ワークショップのシンキングタイムでも意識したいですね。
また時間が余った際に雑談になることもありますが、こちらは雑談がメインにならないよう路線を調整していく必要があります。
進行担当の方は意識する必要がありますね!