リス太のビジネスマナー講座 ~仕事探しに活かそう!業種・業界・職種・業態の違い~

Kくん、就職活動は順調?
うん、事務の仕事がしてみたくて、探しているんだ
そうなんだ、何の業種・業界を志望しているの?
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業態は?
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あわわわわわ、落ちついて!
似てる言葉だから混乱してしまうよね。
今回は就職活動でよく聞く「業種」「業界」「職種」「業態」について整理して、仕事探しに活かせるようになろう!

 

業種・業界・職種・業態の違いを理解しよう

業種とは、その企業が携わっている分野のこと。

業種は事業や営業内容の種類を指すよ。
分類は総務省の統計局が日本標準産業分類として定めているよ。
こ、こんなにたくさんあるの…?!覚えきれないよ…
一般的には、日本標準産業分類に準拠して
証券コード協議会が定めた「業種別分類項目」が用いられているよ
「建設業」「サービス業」「食料品」…なるほど、こっちは10の大分類と33の中分類に分かれているんだね

 

業界とは、業種を取り扱う事業やサービスによって細分化したもの。

要するに、業界は業種を更に細かく分類したものだよ
どんどん細かくなるね。。。あれ?調べてみると、業界の括り方も色々あるんだなぁ。
そう、明確な定義があるわけではないんだ。細かく区切ろうと思えばどこまでも区切れてしまうので、色々なサイトを参考にしながら、関心のある分野が何の業界に入るのか、業界がどのくらいの規模なのか、確認してみてね。

 

職種とは、職業や職務の種類のこと。

簡単に言うと、企業内での役割を指すよ。
例えばひとつの会社をとっても、事務作業をする人、営業をする人、開発をする人などがいるよね。
ところで、「一般職」と「総合職」の違いって知っている?
良く聞く言葉だけど、ピンとこないや…
総合職は、営業、経理、法務、企画など、総合的判断を要する業務を行う職種を指すよ。一般職は、いわゆる事務職など、主に日常的業務を行う職種を指すよ。
じゃあ事務職を志望している僕は、一般職志望ということだね。

 

業態とは、商品やサービスをどのように売るかで分類したもの。

最後に業態だよ。例えば「業種:食料品」「業界:小売業界」をとると、「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「通信販売」などが挙げられるね。
同じ商品であっても、どのようにして販売するかで業務内容が変わってきそうだね

 

仕事探しに活かしてみよう

それぞれの違いが分かったところで就活の話に戻ってみよう。Kくんは一般職希望とのことだけど、その理由は?
僕は人と関わることが苦手で、ひとりで黙々と取り組める仕事が良いなぁと思ったからだよ。
そうなんだね。業種や業界について何か考えている?
一般職なら何でも良いと思っていたけども、僕はネットサーフィンや新しいアプリを試してみるのが好きだから、IT系に関われたら嬉しいなぁ
IT系と一口に言っても、色々な切り口があるよね。オンラインサービスを提供している「業種:情報通信業」「業界:ソフトウェア」、今は何でも既存のサービスをアプリで提供していることを考えると「業種:サービス」の中から探してみることもできるよね。
なるほどね。逆に、「この業界は避けよう」「この職種以外で探そう」という考え方もできるかもしれない。
その通り。考える時のコツとしては、理由や背景をできるだけ細かく考えることだよ。例えば「人と関わるのが苦手」だから「サービズ業は避けよう」「営業職はやめよう」と考えてしまいがちだけど、もっと踏み込んで考えると、どうなるだろう?
僕の「人と関わるのが苦手」を細かく考えてみると、「突然話しかけられたり質問されるとパニックになり精神的に負担感が大きい」けど、「話す内容を準備してから、人に説明するのは大丈夫」っていうのが挙がるなぁ。そう考えると、確かに「職種:営業職」は避けた方がいいかもしれないけども、「業種:サービス業」の中にも一般職や人と関わることが少ない職種はあるだろうね。
細かく考えることで、「譲れないこと」「得意なこと」「得意ではないが、問題なくできること」「できれば避けたいこと」「どうしてもできないこと」などが明確になって、より自分の希望に沿った仕事を探すことができるんだ。
仕事を探すことを通じて自己分析もできていくんだね。細かく考えるのは難しいかもしれないけども、やってみるよ!

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