言動が変わっている、孤独を好む。。。パーソナリティ障害A群の特徴

妄想性パーソナリティ障害、統合失調質パーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害の3つに分類されるパーソナリティ障害A群。
今回はそれぞれの特徴を詳しく見ていこう!

 

妄想性パーソナリティ障害

主な特徴として、他人への広範な不信感、猜疑心が挙げられるよ。
ほとんどの他人を信用できない、他人を疑っている、ということだね。
そう。「他の人は自分に対して悪意を抱いている」「私を利用しようとしている」など、現実ではない、根拠のない妄想が根幹にあるよ。
本人は、自分への悪意や敵意を常に感じていて、その動機について考えることもあるみたい。
そうだね。他にも、他者との対立も自分のせいだとは考えることはなくて、報復を考えてしまうなどの行動をするよ。
周りの人は「冷たい人だ」「被害妄想だ」などと思ってしまうよね。
そうなんだ。だから孤立はしやすいんだけど、有能・真面目であることも少なくはないよ。
根拠なく他人を疑ってしまって孤立することもあるんだね。

統合失調質パーソナリティ障害

こちらは他者への関心が著しく乏しいという特徴があるよ。
どうして「統合失調質」なのかな?
それは、考え方・認知、思考が統合失調症を発症しているかのような独特なものだからなんだ。
空想や妄想のようなものがある、ということ?
そう。よくないことが起きたとき、空想や、全て諦めることで対応するよ。
攻撃的ではないんだね。
うん。ただ、他人からの干渉や自律を失うことを恐れている、ということでもあるから、他人へは著しく無関心なんだ。
統合失調質パーソナリティ障害も「冷たい」「無口だ」「控えめ」「無頓着」などと思われてしまいそうだね。
そうだね。感情の起伏もあまりなくて、内向的で引っ込み思案なんだ。
だから一人でいることを好むというのも特徴だよ。

統合失調型パーソナリティ障害

うーん、なんだか名前が似ているね!
統合失調質パーソナリティ障害は、統合失調症になりやすいという根拠はないけど、
統合失調型パーソナリティ障害は統合失調症の遺伝子が関係しているよ。
そうなんだ! 統合失調症の遺伝的な要因があるけど、統合失調症までは至っていない、ということだね。
そう! こちらは特徴として、会話が風変りであるということと、感情の幅狭いこと適切な感情を持たないことが挙げられるよ。
感情が薄いということで、統合失調型パーソナリティ障害の場合も「冷たい」と思われたり、孤立してしまったりということが考えられるね。
うん。大きく他と違うのは、自分は魔術的な能力・超能力を持っている、千里眼がある、などと思い込んでいるというところ。
現実的な根拠なく、妄想的な考えを持っているんだね。
そう。他人をコントロールする力がある、と思うこともあるし、自分を陥れようとしている、と妄想する場合もあるんだ。
周囲からは理解しにくい考えを持っているんだね。
そういうこと。統合失調型パーソナリティ障害の場合は、一人でいるのを好んでいるわけではないみたいなんだ。
他人を疑う妄想による緊張で孤立してしまうという特徴があるよ。

 

restart_banner