認知行動療法講座「スキーマ」/ 就活対策「取り次ぎ」/「アポイントなしのお客様への対応」
新聞読解「企業年金、加入期間長く」
以下、記事の要約です。
企業年金について、加入期間の延長を求める意見が広がっている。
厚生労働省は22日開いた審議会の部会で経団連などの聞き取り結果をまとめ、
将来の年金額を約束する確定給付型企業年金に加入できる年齢を75歳まで延ばす案などを主な意見とした。
公的年金は少子化で先細りが避けられない。厚労省は長く働く分だけ保険料を払って将来の年金額を増やす仕組みに変える。
この記事に対する利用者さんの意見・感想
- 企業年金の加入期間が長くすることにしたのは、働く高齢者や元気な高齢者が日本で増えているということだと思う。
- 経団連の基準で決めていることに不安を感じる。
- 高齢化が進んでいるのでシステムのバランスが大切。
- 年齢を重ねると身体がきつくなるので心配だ。
高齢化が進んでいるので、こういった議論は今後益々出てきますね。
年金は老後の生活に関わってくるので、難しいですが少しずつ理解していきましょう!
認知行動療法講座
就労移行支援事業所リスタートでは、「ものの受け取り方(認知)」を変えることで「感情」やそれによる影響を抑える「認知行動療法」についての講座を毎週やっています。
今日からは、考えや行動パターンに大きな影響を及ぼす「スキーマ」についての話になります。
スキーマ
自分の持つ自動思考を探していると、共通するテーマのようなものが見えてきます。
これが、浮かぶ自動思考が人によって違う要因でもある「スキーマ」というものです。
スキーマは、これまでの人生の中で形成された考え方で、その人にとって考えの軸や、前提のようなものとなっています。
そのため、普段、どのようなスキーマを持っているかを気にすることはありませんし、浮かんだ考えに疑問を抱くこともありません。
スキーマは誰にでもあるものですし、それ自体は悪いものではないのですが、マイナスの感情が浮かぶ原因となるスキーマを持ってしまっていると、ネガティブな自動思考が浮かびやすくなります。
代表的なスキーマ
スキーマの一例として、以下のような考え方が挙げられます。
・自分はダメな人間だ。
・自分は人から愛されない。
・人はなんでも完璧にできないといけない。
・なんでも自分でやらないといけない。
・すべての人から愛されなくてはいけない。
・人は自分を利用するだけだ。
・人には弱みを見せてはいけない。
・少しでも失敗すれば、仕事は台無しになってしまう。
・人に自分の心の奥底を見られたら、その人は私のことが嫌いになる。
・すべての人から愛されなければ、私は決して幸せになれない。
・自分の気持ちを完全にコントロールできなければ、大変なことになってしまう。
・少しでも気を抜くと大変なことになる。
これらのスキーマは、普段から意識しているというわけではありません。
しかし、物事の受け止め方に、大きな影響を及ぼしてしまいます。
例えば、他人からとても好意的な態度を取られたとします。
このとき、特にネガティブな認知に繋がるスキーマを持っていなければ、嬉しく感じます。
ところが、「自分は人から愛されない」というスキーマを持っていたとしたら、「きっと立場上ああするしかなかったんだ」といった具合に、スキーマを前提とした受け取り方をしてしまうのです。
一方で、他人から冷たい態度を取られたときには、「やっぱり私は愛されないんだ」と考えて、よりスキーマを強めてしまいます。
このように、生まれてから今に至るまでの人生の中で、落ち込んだり、不安になったりしたタイミングを振り返ってみると、スキーマが原因となって物事を実際よりも悪く受け取っていたことに気づくかもしれません。
スキーマを探す
スキーマを探すための方法として、「下向き矢印法」と呼ばれる手法があります。
これは、自動思考に対して「それは何を意味するのか?」という質問を繰り返すことで、その原因となっている考え方、すなわちスキーマに辿り着くことができるというものです。
自動思考を分析していき、それ以上理由を挙げることができなくなったら、そこが根本の考え方、自分にとっての前提となっている考えです。
複数の自動思考に対してやってみることで、共通するスキーマが見えてきます。
就活対策「取り次ぎ」「アポイントなしのお客様への対応」
リスタートの就活対策講座は、ビジネスマナーについてただ講義を聞く形式ではなく、利用者さん自らで調べ、発表するという形式で進めています。
ただ講義を聞くだけよりも記憶に残りやすいだけでなく、「情報を収集する力」や「他人に伝える力」を磨くことができます。
今日のポイントは、「取り次ぎ」、「アポイントなしのお客様への対応」の2点です!
発表
今回は、このような内容について発表していただけました!
- 担当者に取り次ぐ際は、まず笑顔で「いらっしゃいませ」と大きな声で挨拶をする。
- アポイントメントがあることを確認する。
- アポイントなしのお客様に関しても、会社名や名前を確認する。
- アポイントが無かったとしても、担当者に対応を確認する。
来客対応にて「取り次ぎ」「アポイントなしのお客様への対応」を行うことは、会社に入るとすぐにでも遭遇する場面です。
その時に慌てないように、自分なりにまとめておきましょう!
また、発表では落ち着いてできる方が増えています。
注意点としては、自分が作成した資料を確認する時間を設けましょう。
そうすることで、ミスを減らすことができます。今後も意識していきましょう!